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2017年07月08日

大会4日目、またしても・・・・

「飛ぶこと」を中心に考える毎日。
それはパイロットにとっては幸せなことですが、
やっぱり競技に出ている以上、その成績というものを気にしないようにしていても気になるものです。
それはそうと、競技自体を楽しみ始めていますが。

全日のタスクは途中でストップしたものの、悪くないフライトだったと解析します。
あの後先に進んだ場合、勝負所を十分に残せていたので。
昨日の山間の急激な天候の変化は、地元の気象予報士も予想外だったとミーティングで話していました。

さて、気を取り戻して、この日。
全日よりも安定しているものの、それでも気温減立が悪くないので、上昇は1500〜2000m、
上空の風は弱い、というここにきて同じような気象ブリーフィング。

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タスクは80q。
スタートは全日と同じ裏手の山。スタート場所に行くのに30分以上かかる。
そこから南西へ15qの往復、その後東のフェルトレの先の平野のパイロンを取り、
ゴールへ向かうという内容。

今日も数カ所、どのようなコース取りをとればいいのか複数の飛び方が考えられる。
タスクコミッティーは選手に飛び方を考えさせるタスクを組むのが好きな様子。

この日は全日と違って、湿り気が多く、雲の発達が低い高度で起こっている。
スタート時間にあまり余裕がないので、我々は早めのテイクオフをしたが、
全日と同じで高度を上げるのに時間がかかり、高度を上げるとすぐに雲に行き当たる。

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基本的にパラグライダーは雲の中を飛ぶことは禁止。
大会のルールでも大きなペナルティー、場合によってはその日は失格となる。
しかし、雲は上昇によってできたもの。よって雲の近くは上昇するのである。

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雲の中にはいらないように高度を上げていく。
雲のわきでさらに高度を稼ぎ、下から湧いてくる新しい雲に巻き込まれないように
雲の間を抜けていく。

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そうしていると自分の影が雲に映り、その周りを虹が囲む「ブロッケン現象」というものがみれたりする。

高度は稼げたので最初に上昇した組は裏山へ。
この時はせいぜい20機ほどのものなので、裏手にそびえる2000m級の山でも、上昇を楽しんで
スタート時間を待つことにしていたのだが・・・・・

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スタート前15分になると、150機のグライダーが、また狭い空域にサーマルに群がる展開。
毎日毎日、このスタート前の混雑が、一番危険を感じるので、一瞬も気を許すことができない。
斜面と雲に近づいて高度を維持し、他機にぶつからないようにタイミングを計って旋回。

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それでも次から次へとグライダーが近づく。
そうこうしていると、その斜面に降りてしまっているのが見える。
呆然と空を見上げるパイロット。
きっと旋回したいのに他機に邪魔をされて降りるしかなくなったのだと思える。

そんな過密状態。

スタートから一気にそのストレスから解放されたように全員が同じ方向へと進む

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T.O.方面にもどり、再び高度を上げ、そして西へ
南斜面が西へと続く山に張り付いて最初のターンポイントへ向かうが、
上空は雲が発達しすぎて影になり、サーマルらしい上昇がない。

150機がれつになって尾根を進む。

私は20番手程を悪くない高度で進む。
ただ、気がかりなのはサーマルがないこと。

若干スピード緩めて高度を落とさないように進むも、ターンポイントまでは4q。
この間には日が出てきて上昇の場所も周期的に出てくるのではないかと思い進むが、
ターンポイントまで状況が変わらない。
折り返してきた道を戻るが、状況に変化はない。確実に高度が下がってきている。
同じようにトップグループで先を行くパイロット達は常連のトップ選手たちが固めている、
それを見ながら飛べる位置にいるので、少しでもサーマルを見つければ飛びつけるように
位置取りをしているのに・・・・ない。

振り返ると、ターンポイント付近で、弱い上昇を何とか捕まえた人たちもいる。
これは、スロベニア、フランスの選手たちだと後で知る。

こうなったら進めるとこまで進んで上昇を捕まえるしかない。
集団で飛んでいれば、誰かが捕まえる可能性が高い。
そう思って日のあるところを目指して進むが、

結局、そのまま着陸することに。

この日この先に進めたのは、後ろで上昇していた15機程。
他は全員が私が降りた近辺に着陸。
そして、その後天候の悪化でタスクもストップに。

とどまったほうが良かったのか、その判断は難しい。
結局この日も全体のポイントが低く、挽回に至らなかった。

明日のコンディションい期待です




posted by Yoshiki at 14:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 競技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月07日

調子でてきた・・・・・のに???

いろいろと叱咤、激励をいただきました。
そして一番大切な「楽しむこと」を忘れそうだということを気が付きました。
せっかく世界の舞台で戦うのだから、楽しまないとね。
いろいろなメッセージ、ありがとうございます。

さて、流れを変えるために少しの「変化」を出していこうと思い、
この日はスタート前、日本メンバーで、タスクについて話し、どうでもいいことも話し、
コミュニケーションを出しながらもっと気楽に飛ぶことを実践しました。

朝から天気がいいこの日(というか朝はいつも快晴なのですが。)、山にはいつも
かかっている雲もなく、これはいつもよりも高度が取れそう。

ブリーフィングでは、サーマルの高さは1500〜2000mという予想ですが、
組まれたタスクを見る限り、飛んでいく場所はそれ以上の上昇がありそう

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タスク距離は117q。
離陸してから、山の奥をひたすら西へと向かうようなタスク。
この方向へは初めて飛んでいきます。

最初の30qをどうやって飛んでいくか。
それを飛ぶ前はいろいろな可能性を考えていきます。

この時の予報では乾燥していてブルーサーマルになるということを言っていたのですが・・・・。


いつもよりもスタート時間が短く、11;30には離陸スタート時間、レーススタートは13;00。
しかしT.O.から見る空は晴れているものの、上昇が弱い。
離陸していくウィンドダミー(前走者のようなもの)もなかなか高度があげられない。
しかし、スタート時間までに地図を見る限り、高度を上げ、T.O.からみて裏山へ取りついていないと、
スタートは厳しい展開になる。

少しずつ先に出ていくグライダーが上がり始めるのを確認して私も離陸。
空気が温まりきっていないせいか、とにかく上昇が悪い。

スタート時間まで1時間。
そこで高度を上げるのに30分も時間を使ってしまう。
これは上昇の頭がその高度なのでほかの選手たちも同じ。
ようやく1500mを超え、裏山へ

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そこまで5q程。
そこからまたえっちらおっちら高度を上げ、
気が付けばスタート時間間近。

ポジションを図りつつのスタート。
高度は少し全体から見ると低めのスタートですが、まぁ、大丈夫。

今回は高い山を伝っていきますが、尾根が続いているわけではなく、
とにかく高い山と大きな谷を越えていきます。

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山を一つ越えると、なだらかな斜面の山にとりつき、緑の斜面に張り付くように飛んでいきますが、
高度が少しづつ下がる。
この先には尾根。

何とか上昇したいのに、同じように進む選手たちに阻まれ自分のタイミングでターンができない。
仕方ないので、少しづつコースをづらして山から離れて、か細い上昇で一気に強引に小さなターンで上昇。

これで高度を稼ぐことに成功し、トップグループを見ながら飛べる位置。

この日のテーマは、「観察しながら先に行くのを踏みとどまる」

どちらにせよ、最後の平野での勝負まで、しっかりとトップグループを維持していくことが重要。
ということで、いつもよりもアクセルは数センチ踏み込まないように飛んでいきます。

3つ目の大きな谷を渡った先で、一気に高度は2200mを越えますが、雲がしっかり発達してきています。
「どこがブルーサーマルだか・・・・」と思いながら高度をしっかり上げ先に進む。

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ターンポイントのある町の上空をトップグループでなだれ込みながら進みます。
一機、グループより先に低く突っ込むグライダーを見送りながら、
今日は自分はそういった勝負をしないと考えながらも注目。

ターンポイントを折り返して少し上昇の渋い中を進みます。
今来た30qを折り返して戻っていく。

来た道でも行きと帰りでは全く違うエリアを飛ぶようです。
なぜなら時間も違えば風も当然向かい風が追い風になったりするのですから。

来た時にあった上昇はもう別の場所から出る、それなので、来た時の記憶と
今の条件のすり合わせ。

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2000mを越える高度を獲得した3つ目の山に差し掛かるころ、
バチ!バチ!とした音がたまに聞こえます。
「うん??」

と上を見ると、サングラスの視界が急に悪くなります。
雨???

いや、そうであっても問題ない量だ。
そう信じます。
2日間の成績が悪い私は今日の1本が重要。

途中でタスクストップになんかなったら、点数が一気にまた低くなります。
3つ目の尾根で4m/sの強い上昇に当たり、雲のぎりぎりまで高さを稼いで
先に進みます。

断続的に大きな雨粒が当たります。


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そして60qを越え、あとは平野に出ていくだけだとおもいながら、
何とか雨雲から離れたと感じた頃、日本チームの無線からリーダーである岡さんの「タスクはストップだ」
という宣告。

選手たちは一気にコースを変え、ランディングへと向かいます。

予想はしていたけれど。
振り返ると先ほど通過してきた山は既に雨雲がかぶさってフライトができる状態ではない。
後続組は大丈夫かと思いながら着地場所に向かいます。

後続にいた平木選手たちにきくと、このころ、飛んでいる近くで落雷もあったのだとか。

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山から離れると、まだ雨雲は近づいていないので、
しばらく上山選手と昨日飛べなかったゴール地点を見に行きながらこの日のフライトを終えました。

せっかく調子よく飛べていたかと思えば・・・・
ランディングしてから叫びたい衝動に駆られるも、明日明日と言い聞かせ、この日を終えました。


posted by Yoshiki at 14:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 競技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月06日

大会2日目

上手くいかないとき、流れを変えるためにどうしたらいいのか。
これはいつもいつもいろいろやってみますが、これだという解決に当たったことはまだありません。
今日のタスクもそうです。こういう日は、文章がなかなか思いつきません。

この日はフェルトレでの大会開催になりました。
天候は徐々に良くなっています。

ただ、わかっていたことですが、フェルトレのエリアは、コンディションがよいと、雲が発達し、どこかで
極端に上昇が悪くなるのです、この日もそうでした。

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レースは90q程のタスク。
谷のエリアを山沿いに西へと進み、そのあとは大きな谷を渡っての対岸のポイントへ、
そこからまた元の山に戻って今度は南下。そして折り返してゴールという
行ったり来たりのレース。

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いつものように、レース前にはしっかりと頭の中でシミュレーションを行ってから離陸します。

上昇の発達は活発なエリアなのですが、それだけに、湿っている空気がすぐに雲を形成。
なので高度は1600mほどしか取れません

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スタート前、スタートライン(GPSに表示されている)の場所が山の尾根に沿った形で引かれていて、
勿論スタートを有利にするために選手はそこで空中待機になるのですが、雲は低く、上昇もある場所にしかない。
結果150機近いグライダーがひしめき合って飛んでいるので、一瞬も気が抜けません。

スタート後、まずは山の斜面を左にして岩山のギリギリをスピードを上げて進みます。
これは結構リスクのある飛び方ですが、高度を落とさずスピードを上げるのにはもう翼が斜面についてしまう
くらいの場所でアクセルを踏んでいくのがこういう場所でのレースの飛び方。

先頭から7機目程をひたすら西へ。
スタートはいい感じ。

ターンポイント手前、大きな岩山にとりつき、高度を上げようとターン・・・・
しようとすると、後続がどんどんと侵入してきて、旋回ができない。

上手くタイミングを計れないでいると私の上にいたグライダーは上昇をうまく捕まえ高度を一気に上げていく。
焦るもこれは手段を変えようと、さらに先に進むことに。

岩山の熱せられた空気でできた上昇に乗って先頭グループを形成した組は雲下まで上昇してターンポイントに近い
沖へ。
私は山側を進みます。

上昇がうまく取れないまま少し距離的には損をしてターンポイントを取りますが、
そこの山では強い上昇に当たる。

そこで雲まで上げて、ショートカットでトップ集団に追いつ来ます。

2つに分かれているグループ、少し山側で弱い上昇を上げているグループと、沖を先行しようとするグループ。
私はその中間地点。しかも高度は沖のグループよりはやや低く、山のグループよりはやや高い。

沖のグループは次のポイントに向けさらに沖へ。
しかし、あまり上昇はなさそう。

しかし、山側もそれほど上がっているようには見えず。
先に進んだグループの上昇があった場合、レースの展開から大きく遅れるのを恐れて、
沖へと進んだのです。

しかし行けども行けども上昇はなく、全員がどんどん高度をなくす。
そして集団がようやくあてたサーマルに私も到達しますが、既に地上から200mほど。
上昇の尻尾。
必死で弱い上昇に食いつきますが、なかなか上がらない。

ついにはそこで力尽き降りてしまいました。
その組も数人が同じように降りてしまいながらも、それより少しだけ高い人たちは、ゆっくりゆっくりと
上昇。私が見限ってきた山のほうの組が、しっかり高度を高くしてそのグループの上について大きな組になり、
先に進んでいきました。

この組はこの後ゴールまで進んでいったのです。

結果を焦るばかりに前回のセルビアからうまくいっていません。
このままでは日本に帰れない。

ただ、飛ぶしかありません。


posted by Yoshiki at 13:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 競技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月05日

世界選手権が始まりました。初日は・・・

世界選手権が始まりました。
最大10のタスクが行われる長い試合です。

初日は天候が安定しない為に、日本チームで最初に飛びに行ったモンテグラッパというエリアに移動して
行うことになりました。
この決定事項は、毎朝、8:30に行われるチームリーダーブリーフィングで伝えられます。
そこから車で1時間ほど移動してエリアのT.O.へと向かいます。

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T.O.は本当に広い。
こんなとこがあちこちにあるヨーロッパがうらやましい。

雲は広がっていますが、時間が経つにつれ、コンディションがどんどん良くなってきました。

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この日決められたタスクはこのエリアを東西に移動する77.8km。
ただ、西へと行く2回のポイントは、山から離れた沖にあり、
ここに行くために山側を飛ぶか、沖を飛んでいくのかがカギになりそうです。

私は自分の調子も見たいので、一番最初に離陸。
上昇してグライダーの調子や、自分の状態を空中で確認。
うん、悪くない。

最初に高度を獲得したので、スタート時間まで南へ行ってみたり、西へ行った見たりと
ウロウロとしてみていたのです。




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スタート時間は13:15。
時間も近くなり、選手たちが全員空で待機になるころには大多数の山側で待機する組と、
少数の沖で待つ組に分かれていきました。

私は発達し始めていた沖での待機を選ぶも、こちらの組はスタート時間ぎりぎりでようやく雲まで
到達できるという不安な感じ。

スタート時間になり、一斉にスタート。
私を同じ組にいたヤッセン選手が最初にグループを率いて、
まずは最初のパイロンへ向かいます。

山側から高くいく選手たちは先の谷を渡ってそのまま次の山の上へ。
こちら側は谷を渡るときに大きく高度を下げてしまいます。

スタートから大きくさをつけられてしまう形。
このままではつらいと私は山側に舵を切り、ヤッセンはさらに沖へと出ていきます。
同じグループはそれをみて、どちらについていくか見ている模様。

ヤッセンのほうは少しずつ高度を稼いでいくのに対し、私は山に行きつくのがやっとの高度。
山の高いところには大きなグループが既に高い高度まで上昇しています。

「しまった・・・」

序盤に大きく離されるのは痛い。
沖を見ると、先ほどのグループは全部沖で高度を上げています。
私だけが取り残された形。

高度を上げ切った時には、ほぼ最後になってしまっていました。
とんだ判断ミス。
その先、高度をしっかり取り直して沖のターンポイントを取り、東へと切り返して
また山側へ行きますが、大きく差のついた先頭ははるか遠く。

追いつくためには同じコースをたどっているだけでは追いつけないので、
強い上昇だけを使い、先行くグライダーを見ながらショートカットできるところは
ショートカットし、スピードを上げていくのですが、
前に行く集団は集団の特性をフルに生かして全くスピードが落ちない、

必死で追いかけますが、リスクも負っているので、ミスをすると、一気にまたスピードが落ちます。
東のターンポインントを切り返してくるトップ集団をすれ違いながら5qの開きを確認してさらに
効率よく飛ぼうとしますが、それがまたミスをうみ、一時は降りてしまうくらいに高度を下げてしまい、
その差が埋められないままにゴールへと向かいます。

この日のゴール設定がゴールライン3qのところに設定されていたため、
高さの計算を間違え、余分な高度を500mも稼いでのゴール。


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ミスが多く、リカバリーができない初日。
順位は110位とよくないスタート。
日本チームは上山が26位。平木が81位、廣川が102位です。
ちなみにトップとの差は14分差でこの順位。

ここから盛り上げていきます。

posted by Yoshiki at 14:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 競技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月04日

公式練習日

いよいよ本戦は明日から。
前日のこの日は試合と同じタイムスケジュールで練習タスクが行われます。

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天気は最高によく、スタッフも今日は最高のコンディションだ!
と張り切っています。本番は明日からなんだけど・・・・。

本番と同じような流れで行い、選手ももちろんですが、スタッフ側も大会の流れをつかんでおくという意味もあるようです。

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大会と同じようにタスクも組まれ、選手は入力していきます。
ただ、スタート場所はすぐそこなのに、この日は離陸開始からスタートまで1時間45分もの時間が設定されていました。
どんな意図があるのかはわかりませんが、おかげでT.O.は選手それぞれにゆっくりと準備して混乱なく離陸していきます。
しかし、待ち時間が長すぎます。

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ちなみに、ワールドカップのように、世界選手権も、各選手に「ライブトラッカー」が毎日支給され、
選手たちの動きがライブでわかるようになっています。

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その様子は[Airtribune]のページで見ることができます。

さて、私も準備をして離陸していきます。

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離陸してまもなく、雲がどんどんわいてきます。
雲の高さもT.O.から200mといったところ。
上昇したらすぐに入ってしまいそうになります。

雲の中に入らないように気を付けながら、しばらく雲のわきを飛ぶように遊びます。
それにしてもやはり待機時間が長い。
空がどんどん混雑していきます。
ついでに雲もどんどんわいてくる。

ようやくスタート時間になったころには空はドヨンとしてしまっていました。
それでもその場から離れられる!

雲が張ってしまい、サーマルが弱く、先に行っても、なかなか上昇は難しい状態。
いつもなら先じて行こうとするところですが、今日はいつもと違うリズムで飛ぶことに
しました。

アクセルを踏む量を減らし、高度を取りに行くより温存させながら行く。
やることは簡単ですが、ほかのグライダーが先へ先へとスピードを上げるのに、自分はスピードを
上げないというのは、私のようなタイプにはなかなか焦りが出そうになるのですが。

ちなみに、サーマルが強い日にこのような飛び方をしているとどんどん遅れるばかりでレースになりません。
使い分けが重要。

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曇天のコンディションで先行く集団はどんどん高度を失い、苦しくなっているのを観察しながら、
上昇できるところで待ちつつ進みます。

辛抱たまらん!と沖に出ていくトップの選手たち。

それを見ながら、後続組はあとから発達してきたサーマルにのり、雲底までいくサーマルへ。
よしよし、ここで一気に先頭へ。

ここからはリードしていきます。

弱い上昇に低い選手は少しずつ地上の人へとなるところ、
トップグループになった我々は確実に高度を戻して山へと戻ります

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上昇の強さも戻ってきた??

日が照る場所を狙って飛ぶと、荒れながらも強いサーマルが出始めているので、
それならと、高度をそこそこに、山を渡って高度を稼いでスピードを上げていくことにしてみます。

数機が同じようなスタイルに変更して、それ以外はしっかり高度を稼いでいく様子。
しかし、その先はまたして日が陰っている場所が続き、そうすると一気に上昇はなくなり・・・。

ちょうど滑空費でそのままランディング場へと降りてしまうことに。
ふむふむ。コンディション通りの上昇、わかりやすいコンディション。
ただ、その見極めが難しい。

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会場では選手の動きが見えるように大型スクリーンが設営されていました。
さて、いよいよ本番が始まります!




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2017年06月26日

ドタバタの緊急事態。そしてフランスへ

最終日のことは、全く良いところもなく終了してしまい、記述するほど価値のあるものではなかったし、
いいところがなかった。独自の道を行くことを意識しすぎて、コンディションがどうにかなると
考えてしまっていたことに原因があるけれど、それでも最終日のレースはない。

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緊張感というものが抜けていすぎたのかもしれない。
最終日にまくればいい。そう考えていたのがそもそ間違いでした。
なんとなくですが、大会から離れていたブランクがこういうところに出てきています。

それに引き換え、今回、山下選手は毎日楽しそうに飛んでいた。

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ワールドカップの経験が少ないにも関わらず、のびのび飛んで、本来の力を十分に出していたのだと思う。
その結果。彼女は女子で優勝。

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素直にすごいです。
くぅ、なのに私は今回お知らせすることもできないくらいの成績。
飛ぶのは負けないくらい楽しんでいるのに、それよりも勝つことを考えすぎて
まったくもって空回りの成績でした。スーパーファイナルから進歩なしです。

世界選手権は今回とは違うスタンスで取り組んでいくつもりです。

さて、最終日、私があっけなくフライトを終了し、回収されるころ、
ゴール付近を飛んでいた同じく日本代表チームの廣川選手にアクシデントが発生していました。
低く飛んでいた彼は、近くに張ってある細い電線の保護ラインに気がつかず、気が付き急旋回した
のですが時すでに遅く、グライダーが一部引っかかるということが起きました。

幸い、彼自身はケガもなく、電線自体にも影響がなく結果としてよかったのですが、
グライダーはダメージを深くおいました。

来週にはイタリアでの世界選手権、替えのグライダーはないので、これを修復するしかありません。
が、手元にあるラインの予備や、キャノピー(グライダー本体)のリペア用の応急セットで治るほど
簡単ではありません。

そこで急きょOZONEチームのリュックに連絡をしたところ、OZONEファクトリーにきて直せばいい。
ということになり、急きょチケットを手配してその日の深夜バスでベオグラード空港へ向かいました。

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表彰式が終わって食事をして詰める荷物をとりあえず詰め込んで・・・・
そして修復するグライダーに自分の機材ももって・・・・。

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やたら重い。
バスで3時間、そこから空港までタクシーで30分。
うとうとと寝ながら空港に到着したのは4時半。

6時半の飛行機でしたが、小さい空港だから大丈夫だと思っていたら、
やたら混んでいる空港。

更に予約していた名前に間違えがあったり、エクストラバックの料金をほかで
払ったりともう搭乗にギリギリの時間・・・・。

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搭乗してようやくほっとしていたら、今度は隣に座る子供たちが初めての飛行機だったらしく、
写真は撮るははしゃぐはでまともに寝ることもできず。

そして経由地のローマ空港は、こんなに広いのか!!!と思う空港で、
着陸したところから、入国審査、そして搭乗口が端から端まで行かねばならないのに
乗り換え時間が1時間しかなく、ローマ空港を猛ダッシュ!!!!

なのに入国審査ゲートはたくさんカウンターがあるのに2人しかおらず、渋滞。
全く急ぐ気配もなし。

またしても飛行機搭乗にギリギリ、最後に乗り込み滑り込みセーフ。
ニースに到着して路線バスを乗り継ぎ、ようやくOZONEのリュックと合流したのでした。

日曜ということで、OZONEファクトリーも休み。
リュックも娘の習い事の用事がある中、私をファクトリーまで連れて行ってくれ、たのでした。
本当に感謝。

しかし、用事がある彼らがここまでしてくれたので、とりあえず、できることをやっておこうと、
ファクトリーで一人グライダーチェック。

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ラインは22本、キャノピーも10カ所ほどのリペアが必要。
場所とラインの種類をチェックして、明日は修復にかかります。

27日にはここで働くオノランとリュックがフランス代表選手なので、彼らとともにイタリア入りします。

posted by Yoshiki at 06:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 競技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月24日

自分の飛び! 追撃

残りの日程をトップに近い成績で飛びきること。
それがこの大会で私にできることです。
グライダーの調子はすごく良く、そのおかげで攻めに行ってしまって先日は
途中で降りてしまいました。
でも悪くない手ごたえもあります。グライダーが少しずつ自分のものになっている感じです。

大会5日目のこの日、天候もよく、いつもよりも30分早く集合がかかり、
一番広いテイクオフ(T.O.)へ上がるものの、T.O.の風は風速10m/s以上。
さすがに飛べる風ではなく、選手たちも、グライダーを出すことさえしません。
まぁ、これで飛んだら確実に飛ばされて行ってしまう・・・・。

ということでしばらくの待機

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時間がたつにつれ、少しずつ風は弱くなっていき、そうしている間に、タスクコミッティー
達はタスクを考え、62.4qのたすくが発表されました。

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風に逆らわず南西へと走っていくタスク。
発表され、風も少しづつ落ちてきているとあれば、飛ぶことになります。
相変わらず6m/s以上の風ですが、これなら問題なく出れます。

離陸とともに上昇。
最初は斜面に当たる風の上昇で山の斜面を移動しながら高度を稼ぎ、その中で、サーマルが混じっている場所を
探しながら、サーマルに入ったら旋回。
風には流されるので、ある程度山の稜線より奥まで流されたら、また風上に出て上昇を探していきます。

昨日のように強いだけで安定はしている。
ただ、昨日のこともあり、ある程度高度を稼いで山から離れると、定期的に強いサーマルが出てくることも
わかってきています。エリアに慣れてくるとそういった風の傾向もわかってきます。

上昇しては風上に移動していくのを繰り返していくと、突然強いサーマルに当たり始めます。
強い上昇気流が周期的に発生しはじめ、今までできていなかった雲を発生させ始めます。

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高度は徐々に1700mを越え、雲まではあと200mほど。
他の選手たちもそれに集まってきます。


今日はタスクキャンセルになることないようにと願いつつ高度をできる限り上げていく。
数人の選手たちは、高度を稼げているこの状況に雄たけびを上げて楽しんでいる奴らもいたりします。

私も同じ気分。

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スタート時間にこのままなり、一斉にスタートを切っていきます。
南下しながらスタート位置はトップに近い位置。
全体的に山よりも少し離れて進んでいくのに対して、私は山の真上を通るコースを選択。

少しずつその距離は広くなるものの、まずは山側でサーマルを捕まえ、ある程度進んでいくと、
谷を越えていく前に山から離れた場所でサーマルでしっかりつかみます。

ここで大きくなった集団は谷を渡っていきます。

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私は数機と南西、次のターンポイントへの近い距離への移動に対し、
大きな集団は田に渡った先の山の峰を狙って真っすぐ南へ移動。

条件的にはそちらも硬い選択だと思うものの。風が淀みやすい方向へ私は進みます。
谷を渡った先で弱い上昇をひっかけ少し高度を取り戻していくと、
そのままの高度でひたすら先に進んでいくペペ選手を数機。
目で追いかけながら高度を上げていくと、突然彼のグライダーがロケットのように上昇。

すかさず私も旋回をやめて一気にフルスピード!

そのサーマルに私とヤッセン選手が飛び込みます。
ペペ選手一行はそのまま雲の高さまで行って先行していきます。

私とヤッセンもそれに続きますが、少し遅れてます。
この時点で、ゴール到達高度はー400m。
コース取りをうまくやっていけば、これ以上サーマルに乗らなくても行けるかもしれません。

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サーマルで旋回するということはそれだけ進む時間が遅くなる。
特に今この状態で、ペペ選手一行に追いついて追い抜くことを考えると、コース取りを考えるしかありません。
ヤッセンも同じように考えていた様子で、コースを少し迂回しながら山の尾根の上を狙っていきます。
私もそれと同じコース取り。

そこでは思った通りの上昇ライン。高度を落とさないまま。いや、むしろ上昇しながら進みます。
なのでかまわずにアクセルは3/4以上踏んでグライダーを暴れさせないようにだけ気を付けて飛びます。

この時、我々よりはるか先に進んでいた2機のグライダーがいたのですが、低く先行しすぎて高度をその先で上げるのに
手間取っているのが見えます。これは問題なくパス。

最後のパイロンでようやくペペ選手一行をとらえてターンポイントを取り、最後のゴールラインへの滑空。
高度はこの時には到達予想高度+300mと出ているので、高度を失ってもスピードを出していけばいい。
最後の6qをフルスピードで飛びます。
私の前にはこの時点で3機。

しかし。当然彼らもフルスピードです。
グライダーが暴れないように、そしてつぶれないように緊張もMAXにしてグライダーをコントロール。
このグライダーで、これだけ長い時間MAXスピードで飛ぶのは初めて。
ENZO3(私のグライダー)はいままでの2より、サーマルに敏感。そのために、スピードを上げるほど、
少しの風の乱れで、グライダーが反応していきます。
でもスピードは緩められない。

さすがに最後まで距離はつめたものの追い抜くことはできずに4位でゴールラインを切りました。

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今日はいい出来。
入賞圏内にはもういませんが、最後まで順位を上げ、その先の世界選手権につなげていきます。
残りは最終日。

posted by Yoshiki at 14:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 競技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月23日

大会5日目まさかの・・・

競技残り日程はこの日を含めてあと3タスク。
一本も落とせない状況になっています。
やはり昨日のタスクを落としたのは痛い。

それでもそれは、自分が表彰台に上がるために攻めていった結果。
それはそれとして残りをしっかり結果を出していくしかありません。

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ここに来た時には肌寒さを感じていました。
しかし、ここ数日は真夏のように暑くなっています。

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この日も天気は快晴。
照りつける太陽はじりじりと暑いですが、湿度がないので、汗ばむということはありません。

大会後半になると、日々のパターンがしっかりしてきます。
朝起きてブログを書き、朝食を食べに行ってHQへいき、受付を済ませ、車に乗ってT.O.へ向かう。

この日は風が強くなることと、夕方にサンダーストームの可能性があるということで組まれたタスクは
70q弱。

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私が練習日に飛んで行ったまさにそのコース。
あ、そういえば、結局練習日が一番コンディションがよかった・・・・。
タスクが発表されると選手は[LIVE TRACKER]というものを受け取ります。
これはGPSなのですが、選手がどこにいるのか、Web上で見れるようになっています。

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T.O.は今日も風向きで狭い場所を使うので、選手たちが並ぶ前にはスタンバイして離陸してしまいます。
最初に飛び出したのは私と廣川選手。
風は強いものの、サーマルは弱く、コアが小さいので、なかなか高度が上がらない。
風は強いので、斜面に近づけば高度を保つことはできます。

高度を斜面で上げては山から離れ、サーマルを探しに行くも、場が温まっていないのか、
サーマルが本当にない。
あったとしても上昇が弱く風に流されるので、結局元の位置まで戻される。
こんな繰り返しをしているうちに、選手たちがどんどん離陸してくるので、同じ空域に選手たちが
たまり始めて空中渋滞状態。

左右上下に注意を払って上昇をしてはまたサーマルを探す。

この高度ではスタート時間になってもスタートは難しいな。と考えるも、まだ時間はある、
そうこうしているうちに、雲が形成され始め、よし、これなら。と思うサーマルに入ると、
一気に高度は1500mを越えていきます。

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スタートまで雲の下までは高度が稼げそうだ。
そう考え始めたときでした。「Live tracker」かた警報音

うん??

それと同じく無線機から「Task is cancel」という声が連呼されます。

え????

ようやく高度が上がってこれからという時に??
風は強いけど、問題なく飛べるのに????

後で聞いた話だと、T.O.にはこの時10m/s近くの風が吹き、離陸できない選手もいて、
その周辺が危険だったという。

あぁ、この日を取らないといけなかったのに・・・・

そうは思うものの、キャンセルになってしまったものは仕方ありません。
指示通り。Nisの近くの着陸場に向かいます。

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この谷へと流れる風と、Nisの暖められた風が谷の真ん中で大きな上昇帯になり、先ほどまで
なかなか上がらなかった高度は今度は「いらない!!」というくらいの高さまであげられます。

たいてい必要な時には高度が下がって、必要ない時には上昇していくってのがパラグライダーの競技。

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指定されたランディングに降りると、

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地元の人たちが牛を丸焼きにしていました。

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いや、牛一頭を丸焼きにするのは初めて見た・・・・。
そこでビーフバーガーとビールがふるまわれ、のどと腹を満たしてNisへと戻ります。

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さて、あと2日。
あとは競技ができることを願うのみ

posted by Yoshiki at 14:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 競技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月22日

大会4日目 今日はゴールのはずなのに

大会は結果がすべて。
どんな過程を経ていても結果が出ないと意味がない。
この日は大会の肝になる日。

大会日程で最大6タスクできるワールドカップで、
既に1日がキャンセル、2日がポイントの低いタスク。
そして迎えた4日目。

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朝から抜けるような快晴。
風も弱く絶好な天気になりそうです。

この日は一番高度の高くて広さのあるT.O.を使うということで移動。
途中バンはスタックするわトラックはオーバーヒートするわでようやくたどり着いた山頂

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すぐに準備をします。
タスクも発表されたのですが、そのころには風がフォロー(追い風)になりだして、

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ここから急きょ昨日使用したT.O.へ移動することに。
慌ててグライダーをパッキングして1kmほどの距離をすぐに移動。

とにかく昨日のこともあるので、さっさと準備してプライオリティより早く飛んで空中にいることが
私にとって重要。

移動してゲートオープンが決まり、さっさと離陸することに成功。
高度は十分に上がっていきます。
2000mの高度を昨日は取れることなかったのですが、この日は何とかその高度に到達できます。

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スタート時間まで1時間半。
山を離れると上昇は弱いですが、高度はタスクに向かうのに十分取れるくらいには高い。
その後の展開を考えながらの待機。

そしてスタート時間。
一斉に130機がスタートに向かっていきます。
私も前方でたんポイントを取り、折り返し。

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その先に向かいます。
私のいる大きな集団は沖をそのまま南下していくのに対し、もう一つの集団は迂回しながらT.O.経由で
高度を取ってくる様子。しかし、圧倒的に時間がかかる。

しかし、我々のコースには上昇がない。
ひたすら高度を使って先へ先へと進みます。
そうはいっても高度が心もとなくなってきて、私は少しずつ山よりの迂回コースを取るのに対して、
横に広がった一番沖側にいるのはヤッセン選手は、ひたすら山から離れていきます。

そして、彼の機体がググッと持ち上げられるように上昇し、彼が得意とする強引ともいえる急旋回で
一気にサーマルのコアをとらえ見る見るうちに上昇。
それを見て一斉に彼の上昇気流に入ろうと数十機が群がります。
彼の最初の上昇に対して弱い上昇。
しかし、ここは高度をとらないと進めない。

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そして高度を1500m付近まで持ち直した時には、ヤッセン選手と数機のグライダーはさらに高く
先に進んでいく。これ以上離されると厳しい。

追走開始。
集団が彼を追うように進んでいきます。

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その先が致命的なミスを犯しました。
ヤッセンのグループをそのあとにすぐ追走していたグループが低くいくのに対し、
それ以外は少し町側を迂回していくコースに分かれていきます。

私はその真ん中のコースを高い位置で飛行。
選択ができる位置。

ヤッセンたちがその先の山側で再び高度を稼いでいるのをみて、山側が低いがそのさきに進めば
強い上昇に当たるとみて高度の低い集団のほうへ。

すると、その先はなんと強い風の吹きおろし。
見る見るうちに高度がなくなり、ついにはなんとあっという間に地上人。

その集団全員があっという間に着陸することに・・・・。
迂回していたグループは高度を稼いで先に進んでいきます。

この日はそのままヤッセン選手がトップゴールを果たし、80機もの選手がゴールしたのです。
日本人の参加選手も、私以外の全員がゴールを果たしました。
やってしまいました。

焦りがあったのか、判断がただ甘かったのか。

残りを確実に順位を上げていくように飛ぶしかありません


posted by Yoshiki at 13:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 競技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月21日

大会3日目 オーバーキャストに苦しむ

確かに予報されていた通りの天気になってきた。
朝から快晴。

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選手たちの動きも朝から早いのです。
昨日とは違い、標高の高いT.O.(離陸場)からのスタート。
ここは練習日に飛びに来たT.O.。しかし、ここから130人が飛ぶには狭い。
案の定、T.O.へ入るのにゲートが作られ、昨日のトップ15人と女性パイロットの後にしか出られないという
ことに。
あー早く飛びたいのに・・・・。

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この日のタスクは90q。
最初にT.O.の山から10q程離れたターンポイントまで北上し、その後T.O.からさらに南側のターンポイントに戻ってきて、
また北上しながら平野へ、あとは風を背負って南東へ行くというタスク。
やはり、天気予報は好転している様子。

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あとは準備も万全。飛ぶだけ!なのに、なかなか離陸時間が決まらない。
どうやらNisの空港へ降りる飛行機の時間を待っているとかいないとか。

空にはもうおいでおいで〜と呼んでいる雲があるのに・・・・・。
ようやく時間がきまり、T.O.のゲートにさっさと並ぶも、今度はトップ15と女子のプライとリティが
先だという。あぁ、そうじゃないかとそれより早く出てしまおうとさっさと準備していたのに・・・・。

そこからさらに飛ぶのに40分くらい待たされる。
上にはもう先に飛んだグライダーが高度を上げていく。

私の周りのパイロットも焦れてイライラとしてくる。

ようやく順番になり、離陸。
しかし、最初にでた選手たちにあったような上昇はなく、弱い上昇でゆっくり上がるしかない。
スタート時間までもそんなに時間がないのに。

ようやく雲の高さまで上がるが、既に大きく風上の沖のほうでスタート時間を待っている集団の場所まで
行って上げなおす時間的余裕はなく、少し北上してスタートライン近くの空域で待つ。
しかし、サーマルが本当に弱く、上がるか上がらないかのサーマルにのって高度を維持するのみ!

スタート時間になって、北上開始。
既にオーバーキャスト(上昇気流が活発過ぎて雲が発達し、空を覆ってしまう状態。)してしまって、上昇が
ほとんどない為、先頭から少し下がって先に進む。

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最初のターンポイントに到達したとき、先を行くヤッセン選手から順に、ロケットの発射のような上昇に乗るのが
前に見え、一気にスピードを上げていく。
それに続くグライダー達も上昇開始。

私も!!とその下に入るも「あれっ???」
弱い上昇しかない。

私より100mほど高度の高いグライダーはその上昇に入れた模様。
バブル(泡状)のサーマル。
それに入れなかった私は、ここで上昇するのに時間がかかってしまう。
バブルは一回上昇してしまった後にまた同じように上昇の塊が出ることがある、
それまで待つか、先に進むか・・・・。

しかし、進む先は完全にオーバーキャストしてしまって上昇の気配さえない。
やはり、この場所で上昇しなおさないと。

ここで先頭を行く集団に完全に遅れてしまった。
しかし、慌てても仕方ない。

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弱いコンディションならながいタスク中、まだ遅れを取り戻すチャンスもある。
そう言い聞かせてまずはじっくり高度を高めることに専念。

この日はほとんど廣川選手と行動を共にしていた。
お互いにサーマルを見つけあっては上昇し、そしてようやく南下していく。

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先には次のターンポイントを取りに行く遠いところのトップグループが雲の高さまで上げている。
あそこには追いつけないな。
それどころか、そこにたどり着く前に一度上昇しないといけない。

まだ対して距離を飛んでいないのに、やたらと時間がかかる

第2集団を形成していたグループに追いつくことができ、そこでなんとかかんとか上昇をしてその先の
ターンポイントに向かう時には既にトップグループは再び北上していくのが見えていた。

展開的には苦しい。
というか、上昇がとにかく弱い。

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ターンポイントを取って我々も北上!!
というところでまたしても高度が低く、T.O.近辺の山へ。
ここでまた上昇するまでに時間がかかる。

20機近いグループが上昇しあぐねておなじような空域にたまる。
あがるとも上がらないともしない空域の中、ようやくいい上昇に入って高度を上げるのに
また30分近い時間をロスしてしまった。

そこからは平野に。

先のグループを探すが、一向に見えない。
もうだいぶ進んでしまったのだろうか。
仕方ない。自分の今のポジションで効率よく飛ぶしかない。

進む方向は曇っているがそこから西方向には明らかに雨が降っているカーテンのような景色。
あれが迫ってきたらいやだな。
そう思いながら進む。

途中弱い上昇に当たり、高度を少し回復するが、上昇に力なく、それほど高度も上がらないので、
見切って先に。

平野を飛んでいるので、先に行く集団が見えそうなのに一向に見えない。
それほど離れてしまったのだろうか??

新しいグライダーは滑空性能も素晴らしい!
その滑空性能が一番いいスピードを探りながら飛んでいくが、高度は少しずつ少しずつ落ちていく。

ターンポイントをとって切り返す。
私の前にいた数機はその付近で高度が尽きて着陸していく。
私も余裕などない。

その先に1機だけ、上昇しているグライダーを発見。
何とかその下までたどり着くが、高度差があるその下にはもう上昇がない。
最後の高度を使ってそこまで行ってしまった私はもうどこにも行けず、その場に着陸。

振り返ると、共にいた集団が全員同じ近辺に着陸している。
実は先に行った集団も同じ周辺に降りていた。

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同じ場所に降りてしまったJost選手

どうやら私が最後に見たグライダーだけが最後のサーマルを捕まえ距離を稼ぎ、さらに20q程進んだらしい。
ゴールができないレースはどういった内容であれ、悔しい。

降りた場所は、本当の意味での「田舎」
ここに来ると、日本の田舎の都会さがわかる。

携帯が圏外で、集落まで歩いていくも、人の気配がない。
ようやくいたおじいさんと話そうとしても私はサッパリコミュニケーションが取れない。
Jost が話をして(Jostはスロベニア人で、セルビアとは言葉が近いのだという)この村には
何もないから数キロ移動した町に行かないと何もないよということ。

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しかし、30kgのグライダーを担いで5q以上の移動は得策でなく、その場で回収を待つことに。
結局この日帰ってきたのは21時を回っていた。

どうも明日はもっとコンディションがよくなるらしい。
それを期待してこの日は眠りについたのでした。




posted by Yoshiki at 13:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 競技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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