朝霧高原での試合は年の最後に行われ、大会成立も高く、そしてスピードレースになりなおかつ
トップ選手たちが勢ぞろいするので、年間ランキングもかかってくる大切な試合です。
舞台は富士山を見る絶景の中の試合。
ここで12月14,15日の二日間で行われました。
しかしながら初日は西風が強くかかってくる予報で、飛ぶことはしたものの、試合をするにはリスクが
高すぎるとしてキャンセル。勝負は15日の1日のみとなりました。
2019年、試合の成立数が少ないこともあって、私はこの試合が始まる前まで年間ランキングも
5位と少し振るわないもの。この最終日ですべてがかかってくるとあって、私だけでなく、
全ての選手達が気合を入れていました。
実際のところ、私は緊張などはみじんもなく、ここ数か月、忙殺され、自分の飛びができていなかったので、
「飛べる!!!!思いっきり飛べる!!!!」
というワクワク感しかない精神状態。
しかしテイクオフ(離陸場)に上がり、準備はする。のですが・・・・
確かに晴れているのですが、なんだか日差しに元気がない。
上昇が弱い感じがして仕方ない。
実際に飛んでいく風見のグライダーも、上昇できずに地面へと向かっていきます。
予報ではとてもいいはずなのに・・・・。
タスクコミッティーもかなり難しい判断。
その中で30q程のショートタスク。
そしてレース内容も尾根の上を3往復という条件によっては超ハイペースな内容。
離陸時間になり、ぽろぽろと離陸していく選手がいるものの、上昇は厳しい・・・・・
しかし、30分ほどしたところから、コンディションが急激に良くなってきた!!
私も離陸して上昇気流に乗り、一気に1900mの高さへ!!
イヤッホーーーーーー!!
なんて雄たけびを上げながらノリノリで旋回。
しかし、ここのこの時期の空は寒い!!!!本当に寒い。
millet のドライメッシュを着込んで、メーカー推奨の重ね着をしている私には
体の寒さは全くなかったのですが、写真を撮ろうとグローブを外すとあっという間に
手がかじかんでしまいます。
レース前の間に写真を撮っては上昇して、撮っては上昇してと繰り返し。
そしてスタート時間。
ピッタリレーススタート!!!!
この日、スタートして後に私は自分に言い聞かせたのは
「とりあえず抑えていく!!!!!」
コンディションは良くなってきたとはいえ、馬鹿みたいに上昇が強いわけでもなく、
スピードを出しつつも高度ロスしないコース取りに重点を置いてこのレースは飛ぼうと
作戦を練り、アクセルも80%までは使わないコントロール。
先頭には成山選手や中目選手。そして新型の機体を乗った青木選手が並んで飛んでいく。
この状態で尾根の上を上昇をつかむラインを飛びながら飛ぶとなると、いかに旋回をしないで
レース運びをするかがポイント。
上昇があるところではスピードを緩め、そして揺らさないように離脱。
下降が続くとロコは滑空比を良くしながらスピードを上げる。
それの繰り返し。
最初の最南端でのターンポイントを取り、天子と呼ばれる山の上。ここのサーマルスポットに
グライダーをねじ込んでいく。
思った通り強い上昇。
ある程度上げて十分次の尾根の上に出られると確信して上昇途中でスピードをつけ先に進む。
北のターンポイントは高圧線の手前。
この高圧線の150m以内は侵入禁止エリア。しかし、これは最後に越えていくもの。
高度感をなんとなく見ながら折り返す。
その先の2往復。
更に高度ロスをなくして旋回を一度も行わずにこなす。
そして鉄塔を超えるための高度を取るレグ。
少しコンディションが弱くなるのを感じ、少しの慎重さをもって進む。
鉄塔の空域制限は思ったよりも高いので少しだけ沖にシフト。
NAVITERのGPS警告はならないので、そのまま突っ切ったが、
相当ギリギリの高度で飛んでいたはず。
しかし、GPSを信じ、後は攻めるだけ。
ここでトップ集団を形成していた上山、廣川は更に慎重に沖を飛んだので、
私よりも遅れる。
そのまま北のターンポイントを取り、ゴール!!
久々にスピードのあるレースをしたけど、あっという間で物足りない感じ。
気持ちよくランディングをして地上へ。
残る心配は高度制限。
私のGPSでは大丈夫だったけど、一緒に飛んでいた2人は私はもうペナルティ確定だと信じている様子。
そして
ペナルティ無し!!!
その瞬間、私がこのレースを制したことが決定!!
NAVITERのOUDIE5に感謝!!!
そして表彰式
今年もサポートしてくれた岡競技委員長のあいさつに始まり
表彰式
2019年最後のレースを優勝で終えることができました!!!!
大会関係者の皆様
ありがとうございました。そしてお疲れさまでした。
さて、気になる2019年の国内ランキングは・・・・・・
くう!!!!!!!!!わずか25点足りず!!!!
ということで今年は2位で終了しました。
さて、残り少なくなった2019年ですが、まだまだ激動は続きます!!