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2017年02月18日

秘密の額屋

彼は自分のことを[フレーマー]だと名乗った。
その彼のいる場所は不思議な空間に入り込んだような感覚に陥るけれども素敵な空間。

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一足建物の中に入るとそこは彼の造り出した世界が広がる異空間のような場所だった。

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フレーマーとは額縁を作る人間のことをいい、彼の店[タクラマカン]は額縁を作る専門のお店なのである。

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彼のつくる額縁はそれ自体が作品であり、彼いわく[我が道を行くアーティストたちを包むもの]なのだという。

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ということで私も額にいれてもらった。

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この素敵な店は飯島町のとなりにある中川村ということにある。
この村は多くのアーティスト達が住んでいる。

アーティストを包むという彼もやっぱりアーティストなのだろう。

彼を紹介してくれた上村君に感謝!
posted by Yoshiki at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月16日

テレビ東京の取材

「やってみたい、そう思っていてもなかなか実際始めるのに至らない」
そんなランキングを作ったらかなり上位に食い込むであろうパラグライダー。

人がやらないとマイナー路線まっしぐらで我々が競技することもままならない。
そんな危機感を抱いています。

私がやっていくことの一つは「目立っていくこと。」
その中で取材を受けることができるというのはいい機会です。

今回、縁あって、テレビ東京の一つの番組で取り上げられることになり、
その取材を受けることになりました。

で、やっぱり飛んでいるところ撮らないとね。
ということになったのです。

ただ、最初に予定していた取材日程は、おりしも日本へ最強寒波襲来!!
というそれはそれは大荒れの天気。
なので昨日まで延期になっていたのです。

打って変わって昨日は晴れ渡る最高の天気。
今回は何度も飛んだり、降りたりできるところでやろうということで、
長野県の生坂村にあるエリアを使わせてもらって取材を受けました。

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なんだろ、やっぱりカメラを向けられると、どうしたらいいんだろうな。
とか思うと「ニヤリ」としてしまうのです。
普段テレビに出ている人たちは、自分が一番よくみられる方法を研究しているんだろうな
とか考えてしまいます。

取材は、コメントしているところを移されたり、
離陸、フライトなんかも撮ってくれていました。

まぁ、実際にはあんまり使われないんでしょうけれど・・・・。

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お昼までは風が入らず。ぽかぽかとしていてゆるーい感じで
フライトもいまいち。
午後には予報通りの北風が入って飛び放題のコンディションに!!

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空撮やら自撮りやら、やりましたが、うまく撮れているといいな・・・。

今回、声をかけてくださったのはドロミテマンレースの時にスタッフをしていた方!
縁は大切ですね。
スタッフの人たちは気持ちのいい人たちで、楽しい取材を受けられました。

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放映は4月後半。
日程と番組名は、詳細が決まったらまたお知らせします!!

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今年はバレンタインは関係ないなぁと思っていたら、
エリアの宮川さんから素敵なバレンタインをいただきました。

信州の大雪渓酒造さんが作ったバレンタイン用大吟醸!!
バレンタイン向けに少し甘めの大吟醸。

大人のバレンタインですね。
というか、それしか貰ってないな、今年・・・・・。

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posted by Yoshiki at 16:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月14日

誕生日

私が誕生日を迎えて一年たちました。
「誕生日」といっても本当の誕生日ではありません。
死ぬかもしれなかった事故から一年です。
パラグライダーのアクロパイロット達は、アクシデントがあった時、
その日を誕生日だというのです。

この一年は本当に多くのことを考えさせられ、本当に多くの人に出会い、別れ、
また、自分の未熟さや小ささを感じる一年となりました。

4月、私はケガの再手術を行います。
順調に回復しているものの、まだまだ完治はしていません。
「完全な完治」はないと思います。が、選手活動を行えるくらいに回復はしています。
(あんだけ走り回っといて何いっとんじゃ!!という突っ込みを受けそうですが・・・)

沢山の人からの応援や、お叱り、ともに笑ったり、怒ったりできることに本当に感謝です。

そしてまた一年、自分の人生が飛躍できるよう頑張っていきます。
人生は結構簡単に終わってしまう危うさを持っていることを一年忘れられませんでした。
そう思って生きていきます。

これからもお会いしている皆様にはなお一層よろしくお願いいたします。
そしてこれから出会う方々とのご縁にワクワクしていきたいです。

近い目標としてですが、3月は日本の大会が2つ。
6月にはセルビアのワールドカップ。そこからイタリアで行われる世界戦まで
ヨーロッパでトレーニングという予定です。




posted by Yoshiki at 09:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月09日

雪の一日

最初の予定では、本日はとあるTVの取材を受ける予定でした・・・・が、
予報通りの雪の一日

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それならば!!!
ということでカメラを持ち出し山へ。

今日は残念ながら遊び道具が載っていない・・・・。

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山には最初は轍があるものの、山の奥には人が入っている気配がない。
うーん。
これは楽しそう。

普段の道が、遊びのフィールドに変っています。

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こりゃーいい。
そして雪景色は最高にきれいです。

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ここでコーヒーを一杯。
いつもいいなと思っている景色が全く雰囲気が変わっています。


そんな川の様子を360カメラで撮影してみました

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これはこれで素敵な景色。

パラグライダーは飛べないけれど、そんなときには他にできる遊びをやらないと。
週末は秘密の閉鎖されたスキー場に行ってみることにしよう。

雪はワクワクします。



posted by Yoshiki at 15:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

若い花農家の話

昨日知ったところによると、飯島町というところはコメの生産量に次いで多い農産は
なんと花農家なのだという。

昨日は、若い世代の花農家の人たちと席をともにした。
これが面白い!!

何が面白いかというと、「花」を扱う農家といっても
無数にある花の種類で、今回同席した3人とも全く違う花を栽培している。
しかも、他の種類の花は全く栽培や、生産方法、販売が全く違うので、
同じ花を生産しているといっても全く違う「畑」なのだという。

彼らは20〜30代。
見た目は本当に東京でぶらぶらしている若者と違いもない。
でも、話は深い。

一人はアルストロメリア(百合水仙)
         信州かたぎり花卉園

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もう一人はクレマチスを栽培する

           渋谷花卉園芸

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そしてもう一人はバラを栽培する

           萬華園


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この3農園の花は全国的にも高い評価を得ているらしい・・・・。けど、
本人たちに花が似合うかというと。
まぁそうでもない。

というかやはり、そこは職人。
話は、花によって栽培が全く違うからほかの花はわからないということや、
花の販売に関しての話。
シーズンになると家の周りを100m以上離れられないくらい忙しいということや、
新しい品種の作り方とか、認めてもらう方法とか、
結婚を考えるほどの彼女に「農家はいや」という理由で振られた話とか。
同じ花でも品種が多いものだと、自分たち以外の品種はよく知らないこととか。
やればやるだけ儲かるが、やらないとどんどんマイナスになるということ。

聞けば聞くほど面白い。
私をはじめとして多くの土地に縛られない人が多い中、農家は土地と家に定着して
生きている。そんな話がとても新鮮でした。

私は私で今この土地でやろうとしていること。
それを地元の人に一緒にやってもらいたいということ。
例えばアウトドアと花農家がコラボレーションできないかということ。

そんな話で盛り上がったのでした。

こういう出会いにも感謝。




posted by Yoshiki at 10:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月08日

寒さと遊びをどう両立させるか

ブラジルと日本とで、気温差25度以上。
しかも昨日はつめたーい北風の侵入で、外に出たくない・・・・そんな寒さ。

地元に戻って、私はまたこの地域でフィールドを作るべく飯島町、宮田村と進めています。
先日は地元の若い住民の方々と、今回の我々の思いをぶつけ、そして彼らからもこんなことを
やってほしいという意見を聞く機会を作ってもらいました。

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みんな、地元で遊べるならやっていきたい!!!
そういう思いを持っていてくれていました。
やっぱり、人を呼ぶならそこの地元の人たちが楽しんでいないと、人を呼んでも長続きしません!!

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遊びをするために我々は真剣に会議だってします。
安藤、岡部、前田、山岸といった仲間たちには本当に感謝です。

ここに来たら、パラグライダーもできてMTBのコースがあって、Zipラインやスカイアドベンチャーで遊べて
カヌーやSUPもできる。時には山に登ってトレイルランのトレーニングで汗をかいて、クライミングスポットで
体の限界に挑戦する。

それがしかも町や村のセンターに行けば情報が一元化されている。
そんなベースを作っていきたいと思っています。

最終的にこの動きは伊那谷と呼ばれるこの谷全域に広げて、ここに来ればいつでもアウトドアを楽しめる。
そんな風にしていきたい。

ただ、この時期が問題。
さて、どうしよう。

伊那谷は比較的雪が少なく、そして寒い・・・・。

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昨日も山に入ってみましたが、凍てつく寒さ。
雪が多いならスノーシューやスキーもできるんですけど、それほどの雪はない。
なんかこんな時にできる遊びはないのか日々考えています。

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少し山に入るとそこには鹿の足跡やらうさぎの足跡やらがたくさん。

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ついでに猿に馬鹿にされたような目で見られます。



話は変わりますが、
ブラジルから帰ってこない携帯電話に変わり、
新しい相棒をようやく手に入れました。

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最初から入っている壁紙にパラグライダーがあってびっくり。

番号は同じですが、
携帯番号のデータは壊滅。

ということで、電話してきていただくと、「この人誰なんだ?」というような感じで
電話に出ますので、よろしくお願いいたします。


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posted by Yoshiki at 06:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月01日

大会最終日からの帰国

大会最終日

私のズタボロになってしまった愛機のことを聞いたパイロット仲間の多くが、
グライダーの貸し出しを申し出てくれました。
仲間っていうのは、競い合っていても気持ちがいいものです。

その中でも、やはりパフォーマンスが気になっていたところ、
ブラジルの友人(彼は選手ではなく、スタッフをしていた)が、
ほとんど新品に近いグライダーを貸してくれることになり、それをありがたく使わせてもらうことにしました。


白黒のシンプルな奴です。
グライダーは同じものでもほんの少しですが、やっぱり癖が違います。
普通に乗っていてもあまり感じませんが、レースで特にフルスピードで飛んでたりするとその差が感じられます。
私のいいままで使っていたものは、フルアクセルしているとき、特に右の翼が急に潰れるといった失速傾向があったのですが、
この機体はそれよりも若干のしなりがあって、ただ、それよりは少ないものの、両翼の端っこが最高速時安定しない感じです。
なんというか、少し、今までよりも固い感じといいますか・・・・。

まぁ、同じ機体なので、本当に少しの差なのですが。

それはそうとして、「今日の日を飛べる」ということがこの上なく嬉しいと感じたのです。
今回の大会、私のワールドカップ大会歴でも1番と言っていいほど悪い成績です。
日本に帰るのが嫌になるほど・・・。
応援してくださっている方々になんといっていいのか、ただただ申し訳ない結果です。

ですが、最終日まできっちり戦って帰ろうという気持ちで最終日のフライトに行きました。


大会最終日

私のズタボロになってしまった愛機のことを聞いたパイロット仲間の多くが、
グライダーの貸し出しを申し出てくれました。
仲間っていうのは、競い合っていても気持ちがいいものです。

その中でも、やはりパフォーマンスが気になっていたところ、
ブラジルの友人(彼は選手ではなく、スタッフをしていた)が、
ほとんど新品に近いグライダーを貸してくれることになり、それをありがたく使わせてもらうことにしました。

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白黒のシンプルな奴です。
グライダーは同じものでもほんの少しですが、やっぱり癖が違います。
普通に乗っていてもあまり感じませんが、レースで特にフルスピードで飛んでたりするとその差が感じられます。
私のいいままで使っていたものは、フルアクセルしているとき、特に右の翼が急に潰れるといった失速傾向があったのですが、
この機体はそれよりも若干のしなりがあって、ただ、それよりは少ないものの、両翼の端っこが最高速時安定しない感じです。
なんというか、少し、今までよりも固い感じといいますか・・・・。

まぁ、同じ機体なので、本当に少しの差なのですが。

それはそうとして、「今日の日を飛べる」ということがこの上なく嬉しいと感じたのです。
今回の大会、私のワールドカップ大会歴でも1番と言っていいほど悪い成績です。
日本に帰るのが嫌になるほど・・・。
応援してくださっている方々になんといっていいのか、ただただ申し訳ない結果です。

ですが、最終日まできっちり戦って帰ろうという気持ちで最終日のフライトに行きました。

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どうやら最後の3日間は、雨が降らずに徐々に乾燥してきて、サーマルが根元から強くなってきていたらしく、
私の普段のような突っ走ったトビをして言っても、リズムがとりやすくなっていたようです。

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ただ、ところどころ弱くなるサーマルの区間は、やはりその前までの日を思い出してしまい、思い切って突っ込むことができません。
もう私は失うものがなくても、それでも最終日はしっかりゴールしていきたいと、そうでないと次に進めないと思って飛んでいました。

この日トップを取ったマキシム・ピノは私と同じように全体の成績が悪かったがゆえに、思いっきり一人で先行した飛びをして、
彼の若い勢いと考え方の違いに尊敬の念と、やはり若さを見た気持ちになりました。

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試合はこの日、私はトップの集団で飛び続け、
最後はコースを身長に選ぶがゆえに、最終的にゴールい近づけば近づくほど高くなり、
ゴールを切った時点で1000mもの高度を残して最後のレースを終えました。

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バラダレスの街をしっかり目に焼き付け、悔しい今回の大会は幕を閉じました。

セレモニー前にいつもの3人で夕食を食べに行くと、
シャルはなんだかもう満面の笑顔

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それもそう。彼は今回総合で3位。そして・・・・

今回、女性では日本人でフランスチームの私の姉としたっている聖子選手が優勝

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そして総合はイタリアのアーロンが優勝を飾りました。

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そのまま夜は飲み会に!!

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そうして夜はふけ・・・・・・・
深夜2時にバスに搭乗。

帰国の路へと着いたのです。
が、このバスがまた寝にくい、そして死ぬほどクーラーをかけるので寒すぎる・・・・・。

5時間乗ってほとんど寝れずにビトリアへ。

しすてそこから友人マーク、そしてその彼女と3人でしばしの休みを満喫。

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レンタカーを借りて

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海へ

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そしてドイツ人対日本人

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最後は友情を確かめる!

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こうして長いスーパーファイナルは終了しました。

この先携帯電話がなくなるというトラブルが発生し、
現在も大変不便なことになっていますが、
それ以外は無事に日本へ。

応援していただいた皆さんには本当に申し訳ない結果でした。
この悔しさと無念は、2017シーズン、必ず借りを返していきます。

ですからどうぞこれからも応援よろしくお願いいたします!!!
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posted by Yoshiki at 20:05| Comment(1) | TrackBack(0) | 競技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月28日

その時に起きたこと

それまでのこの日のタスクは充実していた。
スタートが大きく出遅れ、少数の集団電でトップとは違うコースを通っていたのだが、
そのグループが、世界のトップクラスのパイロット、シャル、ジュリアン、フランシスコと私の4機。
これはいい。

すごいスピード感で、遅れたトップグループに別ルートで一気に追いつく。
これが前半戦。

次のターンポイントを取った時にはトップグループに追いつき、
一気にその先頭にとりつく。

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ここで高度は2000mと、日に日に最高高度が上がっていくサーマルに乗って先に進む。

そしてそこにこの日の落とし穴があった。

そのパイロットは私と同じサーマルにいた。
しかし、私より100m近く高いところにいたらしい。
旋回して上昇している私には視認が難しいとこにいた。

そのパイロットはサーマルに弾かれたと同時にグライダーがコラップス(翼が潰れて、翼の端っこがラインに巻き付いてしまう状態)
になり、何を思ったか、サーマルを出ずに治そうとした。結果グライダーは残った翼がスピードを増し、それに驚いたパイロットは
コントロールして今度はストールに入れる。

同高度、または近くにいたパイロットは翼がつぶれたそのグライダーを視認して当然逃げた。
しかし、低いとこから強いサーマルにグライダーをフルバンクさせている状態の私にそれは気づきようもなかった。

それに気が付いたのはそのインパクトから1秒前。
「あ!」そこから何かを考える前にパイロットの体は私のグライダを裂いていた。

バン!ブチブチブチ!!!

破裂音

「突っ込まれた」 「フリーフォールになる」 「グライダーは回復不能状態だ」
「レスキュー」 「回転するか?」 
そんな思いが一瞬のうちに頭によぎる。

一瞬浮いてそのあとフリーフォールになり、そのあとすぐに裂けたグライダーが生き返り振り回されるように猛烈に回転。
右手のレスキューはだめだ。
左手のレスキューに手を伸ばす。

頭はすごく冷静。

グライダーが回転してるが、何とかフリーフォールにならずに済んだ。
レスキューを投げる。

なかなか開かない。
自分の回転に巻き込まれている。

ポンピングの要領でレスキューを引っ張る。
ダメなら二つ目。
右手は再びレスキュートグル(緊急パラシュートを引き抜くためのハンドル)を握る。

開いた。

グライダーは3つに裂けていた。

地上からは1800m以上。
後はレスキューパラシュートに任せて沈下するだけ。

ぶつかった奴もレスキューを開いたようだ。
距離はあるが落ちていくのが見える。

見上げると、今まで一緒に飛んでいたトップ集団が高いところで旋回している。
裂けたグライダーがくるくるとその場を回りながら、レスキューパラシュートに絡みつこうとする。

最悪、もう一方も投げることを考えておく。

地上を見下ろす。
どこに降りるかは決めることができない。

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木、岩、草原、草地、広がっている景色。
ケガをしないように軽く体をぶらぶらと振って硬くならないようにしておく。

そして、降りたのは牛のいる草地だった。
これはラッキーだった。

衝撃も強くなく、体の力を抜いて転がらる。
無傷。

ほっと息を吐く。

考えていたのは自分の体のチェックと、無線で無事を伝えること。
そしてハーネスを取ってグライダーを見てみる。

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今まで散々いろいろな空を一緒に飛んできた相棒が無残な姿になってしまった。

ただ、体もほかのハーネスやらレスキューやらは無事。
不幸中の幸いとはこのことか。

突っ込んできたパイロットはまだ若いパイロット。
「本当に申し訳ない」と謝ってきた。

俺が殴り掛かるとでも思ったのかオドオドとしてショックを受けているようだった。

「仕方ない。俺も君も怪我がなかったのが一番だろ?」
そう答えるしかなかった。

ここにきて調子もよくなってきた(とはいっても上位入賞はできないのだけれど)ところだっただけに、
もう何か悪いものを出し切っているような気がする。
一緒に飛んでいたグループはそのままトップゴールしていた。

わかってる。体が無事でケガ一つしていないことがどんなにラッキーかを。
それでもやっぱり悔しい。

今回の大会、一つもこれといった成績を出していない。
だから悔しい。

回収された後、多くのトップパイロットたちが声をかけてくれた。
そして、明日の最終日に飛ぶグライダーの提供を申し出てくれた多くの仲間に感謝。

明日は最終日。
最後のフライトを思いっきり飛んできます。
posted by Yoshiki at 10:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 競技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月27日

ここにきて!

鬱々としたレースが続いていたのに、この日は違いました。
そう、こういうコンディションが私は得意とする条件。

条件を選んでしまうというのが、まだまだ本当の一流には慣れていないというのが
身に染みてしまうわけですが・・・。

それで自分はここではこんなにもうまく飛べないのかという悪いサイクルにはまっていた
自分を奮起させるいいタスクとなりました。
今回上位に入ることはすでに不可能となってしまっている状況で、私は次につなげるために
何を得ることができるかを考えて飛ばないといけません。

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103qのタスクが組まれたこの日、天気概況では、前日のようなコンディションなのではないか
と言われ、警戒をしていましたが、とにかく、ここの予報と現実はうまくマッチしません。

うまくいっていてもそうでなくても、離陸はゲートオープンしたら早く出ます。
そうして少しでも長く飛んで、飛ぶ感覚を自分の中にしみこませていきたい。
いつもそう思っています。

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この日の空は、最初から強いサーマル。
スタートまでは、ほかのグライダーを気にしながらしっかりじっくり高度を上げてのスタート。

なんだか最初からこの日はサーマルがはっきりしている。

集団のトップのほうで飛ぶのが私のスタイル。
そうはいっても前日までのことがあるので、警戒しつつ高度の維持に努めていきます。


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いくつかのサーマルを乗り継ぎながら、この日は、今までとは違う。
サーマルがかっちりしていて下から強く上がっている。
そう確信し始めました。

もちろん、そうはいってもこれまでのことがあります。
突っ走っていく前の数機を観察しながら、強い上昇では高度を上げながら進んでいきます。

トップグループは2つに分かれたり1つになったりしながら進み、
私もそのグループがトップになってもセカンドになっても、高い位置にいるようにしながら進みます。

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今日の鬼門は2つ目のターンポイントの手前、
大きな谷を渡った先の山越え。

高い高度を維持していても、向かい風と山の影のローター(乱流)に突っ込んでいくポイント。
高度は十分とみて、一気に行きます。
この日は、躊躇なくフルスピードを使って行き、グライダーのコントロールを慎重にしながら、
子のローターを抜け、ギリギリ山を越えます。

私より低かったグライダーはここで苦しむことになったようです。
越えられた15機ほどは、その先の毎秒5mを超えるサーマルの恩恵を得て、一気に雲の高さ1900mへ!!

毎秒5mも高度が上がっていくと、1旋回するたびに、地平線が低くなっていきます。
「そうそう!!これがレースだ!!!」
そう叫びながら一気に雲へ。

そのあとは、いかにスピードを上げていくか。
アクセル(スピードコントロールする足で踏むバー)を一気に踏み込んで先へ先へ。
雲を狙って飛んでは、強いサーマルだけを拾って最後のターンポイント。

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サーマルに入ったりシンク(下降気流)に入る瞬間、フルスピードだとグライダーが一気にストール(失速)
する挙動を見せるのを、アクセルコントロールで抑えて、ゴールまでの10qをただひたすら真っすぐ。
その手前で少し遅れたせいで前に行くグライダーを抜くことはできなかったものの、この日のレースを6位で
終了。

ようやくここにきて、ちゃんと飛べた。
そんな感じ。

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あとレースは2日です。
ただ飛ぶのではなく、得られるものを何でも吸収して帰ります。

「今日のおまけ」

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日本じゃ違法改造とか言われてしまうだろうけど、こっちには電動自転車なんかない!あるのは
エンジン自転車!



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2017年01月26日

裏目裏目

今回の試合、ここ数年の中で、最悪なポジションになっています。
どうもそれは私だけでもなく、世界でもトップ10に入る有名な選手たちが同じような状況に陥っています。

だからと言って問題は私にあるのですが・・・・。
攻め方を変えても、先に飛んでもなんだか裏目裏目に出ています。

おかしい・・・・・。

いろいろと話をしていると、わかってはいたものの、普段攻めている飛びタイプの人間たちが
悪い方向悪い方向へと向かっています。

ここのサーマル、強いサーマルのタイミングが短く、しかも、セオリーな発生源にサーマルが発生せず、
そこから離れた場所からサーマルが出ていて、予想が本当に立たない。

ようやく取りついたサーマルは、高く来たおおきな集団に飲み込まれていきます。

そうかと思って集団にいると・・・・・。
進まない。

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レース展開自体がしっくりこないのです。
そのリズムがつかめないまま、考えて考えて悪いリズムにはまってしまっているような感じです。

この日は思い切って集団とは全く離れて飛んでみました。

しかし、途中で撃沈。

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高度600mを切ってしまうとサーマルは本当に弱く、毎秒0.5〜1mの上昇しかなく、それをつかまないと上に上がらず、
1000mを超えるとようやく2mより強くなる。
しかし、先に進むとまたその高度まで下がって探しているとどんどん高度は下がるの繰り返し。

高く高度を行く集団が賢い。それはわかっているのですが・・・・・・。

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結果、またしてもゴールにさえたどり着けなかったのです。

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なんだかブラジルの牛にまで馬鹿にされているような。

この機会に、しっかりと飛びきって自分の苦手なこういうシチュエーションを克服していきます。
残り3タスク。

posted by Yoshiki at 19:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 競技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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