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2017年07月15日

持っている人は持っている

フェルトレの朝。
初めて朝から結構な雨が降っていました。
シトシトとザーザーの間くらい。
朝8時からのリーダーミーティングも1時間遅くなったとの連絡が入るくらい。
さて、飛べるのか?

でも飛べてしまうのがこのヨーロッパの気候。
結局フェルトレは天候回復が難しいけれど、南のバッサノに行けば飛べる
ということで移動。

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到着した時にはT.O.は雲の中だったのに。

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1時間もすると飛べるコンディション。
飛べるということがうれしい。

それでもさすがにレースの時間はいつもよりも遅め。
14時のスタート。
タスクは単純なものになり、57q。西から東への移動一直線。

これだけ湿っていると、上昇自体が弱いので、慎重になります。
問題は、レースが始まると、先へ先へ行こう行こうとする自分をしっかり抑えること。

少しでも多く飛びたいので、離陸はいつも初めのほう。
空を飛んでいるときがなんだかんだ言って幸せです。

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でも雨の影響は強く、高度も1100mほどで雲に届いてしまい、高度を上げることがそれほどできません。
2週間毎日飛んでいても、スタート前の混雑には慣れません。
基本的にはほかのパイロットをあまり信用しないというくらいに思って飛んでいないとです。

スタートは問題なく。ただ、前に出すぎないように意識しながらのフライト。
勝負は後半。
このエリアで自分が遅れてしまう谷も問題なく高い高度で推移していきます。

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この日は大きな集団を先行するグループに入り、私も時折先に出たりしながらそれでも高度を高くいきます。
そうそう、こんな感じ。自分の好きな大会でのポジション。
今回の大会ではこんな風に飛べてなかったと思いながらのフライト。

山はすぐに上昇が無くなってきたので、これはもう早めに沖に出ようと高めの位置で沖に出ます
同じタイミングで全員が沖へ。

そこでもサーマルをゲットして上昇率の弱いサーマルをできるだけ上昇して進みます。
リズムはいい。

集団の前には低く先に走る数機。
これを観察しながら大きな集団の先方で高く進む。
真っすぐ行くところ、右手さらに沖へ一機のグライダー。
そこは日が当たり上昇しそうな雰囲気。
ここで集団の先頭グループから少し離れそちらへ寄せていくのはフランスのオノランと私。
その行き先を少し後ろでもう一つのグループが見守りながら弱い上昇で待っています。

左手をいく集団の先には弱いサーマル。
ここでは雲が張ってきているので弱くてもそれにしがみつかないとです。
私からは少し離れた位置。
右手のグライダーは上昇しそうな挙動は見せるものの、上がらない。
しばらくそちらに行ってしまうも、これ以上は高度を落とせない
そう思って集団のサーマルへ。

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ようやく届いたサーマルも、一番下に入ることになり、弱い上昇がさらに弱く上がるか上がらないかというもの、
更に南まで行っていたオノランは私よりも低く子のサーマルに入ります。

私の上にいるグライダーはなくなりかける上昇に見切りをつけて先に進み始めます。
高度は稼げていないけれど、もう上昇も終わりかけ。
私ももう先に進むしかありません。

この先は雲の影。
嫌な展開。

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このエリアのまた急に上昇が無くなる時間帯。
その手前で高度をなくす。

先に進みますが、一機また一機と地上に降りていきます。
私は全体よりも低いので、何とか上昇がある空域を探してもがきます。
その後ろも私よりも少し低い位置でいるオノランを入れた数機。

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後ろで待機していた次の集団は高く(とはいっても対地高度はそれほどない)先に進みますが。
これも厳しい高度。
結局町の上を通り過ぎてもサーマルはなく。私はそのまま地上人へ。
他の選手も次々に降りていきます。

またこの展開か・・・。

がっかりしていると、高めに行った集団の先方15機程は何とか弱い上昇にたどり着き、旋回を始める。
それも弱い上昇だけれど、上がってはいる。
見上げていると、その中には聖子選手も。

日射がようやく当たってきて地面を温めます。

後ろを見ると、もう着陸態勢に入っていた後ろに来ていたオノランとその数機にも上昇が。
我々が通った時にはなかった上昇を何とかつかみます。

時間をかけて少しずつの上昇。
飛んでいる人たちから見れば、時間をかけてでも高度をかけようというところ。
なぜなら9割の選手がもう飛んでいない。

本当にゆっくりゆっくり地面から離れていきます。
そして十分な高度に達して先に進んでいきました。

結局この20機だけがゴール。
この日の成績で、オノランと聖子選手は総合と女子のトップに躍り出ました。
彼らは残り1日を残して2連覇に手をかけたのです。
何かを持っている。

あと1日。
せっかくなので飛ぶだけ飛んで終わりまでしっかり飛んで帰ります。

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虹も見えたし、きっといいことがあるはず。

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2017年07月14日

2分する展開

フェルトレの会場で見つけた一枚の絵

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ここには子供たちが描いた絵が飾られています。
パラグライダーというスポーツが描かれている子供の絵を見るのは初めてかもしれません。
この大会を通じて、多くの子供がいろいろな外国人と触れ合うような場面も多くありました。
これをきっかけにここから将来世界で活躍する選手が出てきたり、世界を股にかける人が出てくるかもしれません。

こういうのをやはり、日本でも開催したいと思います。
勿論、その時には、私が勝たないと!!

さて、現実に返ると、上位入賞どころか、順位はもう考えても仕方ないくらいですが、
残りの3日でつかめるものはつかんで帰ります。

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朝はなんとも色の生えたきれいな空と雲海。
飛ぶ、という視点から見ると、この状況はいまいちなんですが、
それでもこんな空の中飛んでいたいと思ってしまいます。

時間を追うにつれ、空の様子は変化していきます。
谷の逆転層が上がってきて、サーマルが発生しだすと、いつものように低い雲がわいてきます。
木曜日はコンディションが最高だといっていましたが、思うほどよくはなっていない様子。

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組まれたタスクはこれまでに組まれた中で一番小さなタスクの56.7km
短い距離で、夕方前に来るであろう雨予報の前にレースを終わらせようという感じです。

しかし、この日のタスクはいつも以上に山を通るかそれとも対岸の山まで渡るかの選択が
迫られるもの。
いつものように山を行くよりも、対岸に渡るほうが、40%近く距離が短いタスク。


56qというのは最短距離を言うので、山側を飛んでいくと実質80q以上の距離を飛ばないといけません。
しかし、今まで対岸が良かったためしはない。

最初の往復は山回り、2回目は対岸又は沖でのフライトかな。
そんなイメージで空に出ます。

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空に出るころにはまた近いところに湧き出す雲。
高さはせいぜい1500mほどまでしか取れません。

スタート時間ぎりぎりまで雲の高さで空中接触をしないように神経を張り詰めてのスタート。
気が付けば雲はかなり山から離れています。

私もこの時点で一気に対岸に渡ってしまったほうがいいのか山に戻り進めたほうがいいのか悩みましたが、
山へと進みます。

みな同じように考えていた様子。
なんと大きく2つに分かれていきます。
そして大部分はなんと対岸へ。

まだこの時点ではどちらが正解とも言えなかったのですが、山側は急激に雲が発達し、
オーバーキャスト(発達しすぎて上昇が無くなってしまう状態)に。
対して対岸に渡った組は今までなかった沖での発達する雲の列にのり、高度を上げていきます。

完全に沖でした。
向こうは距離も短いのでここからの巻き返しは難しいけれど、このエリアのこと、
どこで急激にコンディションが悪くなるかわかりません。

山のコースを取っていたグループも、山にいるより沖に出たほうが発達する上昇を狙って
徐々に沖へ沖へと移動。

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一週目は高度を高くした沖組の大集団が苦も無く高い高度を行きます。
我々は息も絶え絶えといった感じでようやくサーマルで雲まで上がり、
遠くなった集団を負います。

そこから最初の周回は雲の列を追っていくだけで高度が上がる状態。
これでは差を縮めることもできませんが、その列から離れると高度が一気になくなっていきます。

さて、2回目の東のターンポイントへ!
と振り返ると・・・・・。

なんだか先に進んでいる集団はもう高度が低い。
これは、急激に弱まるパターン。

スピードを緩めて高度を維持。
先に行く集団が上がるのを待つか、全くコースを変えてまた山側を通るか、はたまた対岸の山に先につけるか
を悩みます。

まだ上昇の少し残る雲の下を飛んでいながら考えますが、それを外れてどちらかの山に向かうと高度が取れなくなる
感じがします。

先のほうで集団が弱い上昇にしがみつくのが見えます。
しかし、それと同じように次々に着陸していくグライダー。

決断が付かないうちには見えるものへ。
その弱い上昇に突っ込んでいきます。

しかし、それも高度を維持するかしないかの上昇。
結局、そのあと雨も降り始めタスクストップ。

飛びはいいとも悪いとも言えない内容。
あと2日間。
空を楽しんできます。

posted by Yoshiki at 14:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 競技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月13日

歯車が合わない

レースがあと4日。
前半を落としている私は、前日も先行を狙って降りてしまっている。
いよいよタスクごとに先行していかないと飛ぶ意味がありません。

正直、応援してくださる方たちには本当に申し訳ない気持ちでいっぱいの状況。
セルビアから全く自分の飛びが空回りしています。
良くなっていると思っていたのですが、どうもあと少しのところで空回りを続けています。

この日のタスク、朝は山の天候は良くないように見えたのですが、フェルトレでの開催。
雲は最初いつものように低く、T.O.に雲がかかっているくらいに低いものでしたが、
離陸時間の11:50には雲の高さはT.O.よりも300mほど高くなっていました。

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74q程のレースで、タスクは山を飛んでも沖を飛んでもオプションが取れるタスク内容。
しかし、今までのコンディションを考えると山側でのレース展開になるだろうと予測がつく。

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スタートから前半戦は調子のいいものだった。
トップ10番手位を快調にスピードを出していく。
コンディションも悪くない。

どこでコンディションが渋くなるかを警戒しながら進むレース。
それでも私は慎重になっていたつもりだった。

予想通り、レースの中盤以降、山側は立ったつ下雲の影響で影になり、
サーマルが渋くなる。

そこで高度を高いまま展開できていたのに、一つの山で先行く10名があげていくサーマルを
取りこぼし、陰になっていないその先へ先に飛び出す。
そこで上げている間に後続組がさらに高く追いついてくる。

ここではまだ十分に逆転ができる場面。
上げ切って沖のパイロンへ。

トップとは1qの差。
折り返して上げなおしていくトップの集団のサーマルをかすり、サーマルが働いているうちにすぐそこにあるパイロンを
取りに行く。
たった数分。

折り返していくと、もう下のほうはサーマルは切れている。
同高度のグライダーは上げ渋り、高いグライダーは高くなっていく。
周期的なサーマルの発生と、風に流されるサーマル。

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先は日射もあり、サーマルの発生源もいくつか確認できる。
これからの展開でほかのグライダーと同じように展開してもトップをキャッチしていくのは
難しいし、リーディングが取れない。

では思い切って沖を進む
そう考え、高度が低い中先に進もうとするが、
思うような場所にサーマルがない。

ほとんどの選手が無難にこなすところを勝負にでて全くサーマルに当たらない。
そのままランディング。

この日はほとんどのパイロットが無難にレースをこなす中自分は途中で降りてしまうという
レースにならない状況。

自分の判断で行って失敗している。
誰のせいでもなく自分のせい。
少しずつかみ合わないレース。
自分は何と戦っているのだろうか。
自分に対して腹を立てることしかできない状況。

このまま日本には帰れない。

posted by Yoshiki at 13:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 競技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月12日

追い上げと勝負

今回の世界選手権、ちゃんと一日コンディションが続いたのは最初の初日のタスクだけ、
あとは、急速に発達しすぎて雨と雷になるか、コンディションが安定しすぎて上昇が弱くなりすぎるか
どちらか。

この日もイタリア北部ではサンダーストームの予報。
南に行けばまだましだということでバッサノへの移動。

それでも夕方にはサンダーストームの予報が出ているので、57qのショートタスクが組まれました。
空に飛び立つとすでに雲は発達。
離陸して400mも高くなるともう雲に入りそう。
そいうか入ってしまったり慌てて雲から出たり。

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後半戦。普通に飛んでも総合成績は上がらないので、
狙うのは毎日の上位入賞のみ。

スタートは、雲との合間を狙って出ていきますが、
私よりもやたら高いとこから現れる機体が沢山。
お前ら、それ雲から出てきていないか?とか思うも、自分はそこにいなかったので仕方ない。
パラグライダーは、「高さ」という位置エネルギーがレースを有利にするスポーツでもあるので、
スタート時の高さは絶対的な有利につながります。

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今までは1500m〜2000mの間を飛んでいたのにこの日は1200mがせいぜいの高さ。
高度が低いと、それだけ上昇を探していくタイミングが増えます。
そして上昇が弱い。

最初のターンポイントは高かった10機程が早く折り返してきてそのターンポイント手前で弱い上昇に
乗る我々の上昇に乗り、先に進みます、それに続く我々もターンポイントを取って折り返し、
そこで強めのサーマルをゲット。
ここで雲までたどり着き、先行くグライダーを射程にとらえます。

しかし、その先の沖のターンポイントでまたサーマルを探すのに時間がかかり、スピードを緩めることに。
この時点であと500mだったターンポイントを取るのを先延ばしにしていた私は上昇して
その先に進み、ほかの選手が方向転換してから遠回りしてターンポイントを取ることに。

これはコース取りがうまくいき、大したロスもなく追いつく。
しかし、この時点で、ゴール方面へと10機程の先行組とは差が大きくなり、それを追いかけることに。
スピードを上げ、先に行く。

ターンポイントから2q手前。ゴールまであと6qといったところで強いサーマルにヒット。
先を急ぐグライダーを見送りながら、ここはしっかり稼いでここでゴールまでの高度を稼ごうと
かんがえる。

上昇から出てグライド。
低く出ていったグライダーはそのまま降りてしまったり、苦しい展開。
たんポイントを取りあとはゴールへ。

私も高度が苦しい。
熱源の町へのコースをとろうとしたときに、先行していたグループの数機が山側で上げているのを見かける。
ここで彼らをキャッチできれば10位ほどに入れる。

そう考え進路を山側へ。

対地高度200mほどで何とかサーマルのしっぽをつかむ。
しかし、高度が低すぎた。

上の数機はそのまま高度を稼ぎゴールへ。
そのままシングルゴール。

私はその弱いサーマルと格闘して20分。
上から後半組が高くゴールを切っていくのを見ながら粘るも、最後力尽き着陸。

日本人は廣川選手が29位でゴール。平木選手もそのあとにゴールをしていますが、
上山選手はゴール手前でクラバット(グライダーの翼が崩れて翼の一部が自分のグライダーに巻き込まれてしまうこと)
になり、そのままランディング。

残りは攻めの一手。
諦めず飛びます。
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2017年07月11日

パラグライダーの奥深さと、読みの難しさ

夜になっても会話は「どうしてあの尾根を高度ロスなしに行けるといけないのが出てくるのか」
「その10m差はどのような差があるのか。」「尾根に風がどのように流れていて、どのように流れているのか」
「尾根の高さと風の強さでどれだけ高ければ越えられるかの換算式はないのか」
「グライダーの装備重量を3s重くしたが、なんだか調子が悪い」「ラインの調整は果たして有効だったか」
などなど。
そのうえで今日のレースの選手全員の動きを世界選手権のH.P.で見直し、スタートのポイント、
この日のトップ集団の動き、尾根をどの高さでどのコースで越えていたか、その後の動き方は?
自分たちとどうして大きな差ができたか。そういう分析を遅くまでやっていました。

この日のレースは、雨雲の急激な発達で、レースが成立する前に中止となり、(レーススタート時間から1時間が
経過しないと、その日のレースはキャンセル扱いとなる。)しかし、1時間ほどはレースとして飛んでいたのですが、
その時点で私も日本チームもトップから出遅れることになり、私としては正直助かったというのが本音。

そしてその要因が、スタート後の尾根の越え方に原因が大きくあるのではないかという話になっていった。

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この日のレースはバッサノに移動してのレースタスク1の雪辱を果たす時が来た。
そう私は意気込んでいた。

レース前は順調にサーマルをつかんでいたが。
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すでにこの時には雲がどんどん発達していた。

レーススタート時には3つのグループに分かれていて、山側、沖側、中間の方向から
一斉にレースをスタートしていたが、谷を渡った最初の尾根の越え方で既にレースは
決まりかけていた。

尾根の上を高めに早くクリアした選手たちはその後進めば進むほど高度も上がり、
スピードも上げていく。
その点、私やほかの機は、スピードをかけて、それほど悪い高度でなかったのにかかわらず、
その尾根を越えるのに信じられないほど高度を失い、山の一定の高さ以下では減立が悪く、
上昇に苦しみ大きな差ができてしまった。

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その後30分ほどでレースはキャンセルになったわけだが、私のショックは大きく、
この日の夜の話になっていったのである。

レースには本当に些細なことも気になる。例えば1sの重量の増減、グライダーラインの5oの
調整。ハーネスのベルトの1pの違い、アクセルバーの5oの左右差など。

自分の腕、基本的な風の流れ方の考え、上昇気流の場所場所でのでき方や流れ方。
毎日分析しているのに、正解がわからない。

ただ、明日は同じミスは繰り返さないようにしていくだけ。
本当に上手くなりたい。そう思う毎日です。

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posted by Yoshiki at 13:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 競技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月10日

世界戦の休日の過ごし方「ジロ・デ・イタリアを体感する」

大会が5日間終わり、連続で5日間のフライトができた場合、1日の休養日を取ることが
ルールで決まっています。
前半戦を振り返るべくもなく、はっきり言って順位が悪い。

こんなに悪い順位の世界戦は初めてです。
調子は上がっていると自分では思っていますが、それにしても流れを変える必要があるので、
この休養日はいいきっかけになりそうです。

さて、「休養を取る」というのは「ただぐーたらして一日をだらだら過ごす」のではなく、
自分がやりたいことをやってリフレッシュすることだ。と言っていた人がいます。
ぐーたらがリフレッシュになるならそれでもいいんでしょうが、私は体を動かすことで
リフレッシュされます。

この日はパラグライダーから離れて体を動かそうと決めていたところ、
スロベニアの若きエースのティラン選手から、ロードバイクに乗らないかという誘いを受け、
一緒に走りに行くことに。

彼とは以前もスロベニアに行ったときに自転車で山を登らされ走った経験があり、
自転車好きの仲間でもあります。スロベニアはイタリアからそう遠くないので、
彼らは車に自転車を積んできています。スロベニアチームのユーリもロードバイクをもってきていましたが、
彼は、「ぐーたら一日を過ごす」といって私に貸してくれたのです。

さて、彼は「ジロ・デ・イタリアで使うコースを行こう」と言い出しました。
そのレースは有名なロードレースで、私も知っていました。
フェルトレからモンテグラっパという山の山頂までがそのレースの一区間なのだということ。
世界でも有名なコースを体感できるとは!と少しなめていたのです。

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フェルトレを出てからしばらくは平たんな道を爽快に走ります。
体がリフレッシュされていく気分。

いいねぇいいねぇ。

そして山を登り始めます。
コースの全体像をわかっていなかった私。
よっしゃ、登り頑張るぜ!!といきがっていきました。

そして、登る登る登る登る登る
あぁ、そろそろT.O.でもできそうな高さじゃない?
1時間ほど登り続けた後に聞きました。
あとどれだけ坂を登ればいいの??

「あと20qくらいかな。全部で30qの登りだから」
お互い汗だくでそんな返答が返ってくる

30qの登り!?
さすがジロ・デ・イタリア。半端ない・・・・・。

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道にはロードレースの大会でよく見る応援がたくさん書いてあり、
ここで国際的なレースが行われているんだと感じさせてくれます


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勾配は優しくなく、途中は20%の勾配のゾーンも・・・・。
途中、何度めげそうになったことか。

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目指す山頂は↑の山。
そして漕ぎ続けること3時間。
ようやく山頂へ。

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もう、感無量。
やりきった感です。

山頂はフェルトレから山を越えたタスク1のバッサノが一望できる場所。
観光地になっているようで、たくさんの観光客、自転車、バイクであふれていました。

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高低差2000m、距離35q。プロの選手たちはいったいここをどれくらいの速度で走るんだろう・・・・。
ちなみに、ここの山頂で食べたパスタは・・・・・
うどんみたいに太い麺で、味は美味しくない。

帰りは下りですが、もう疲れているんで、下りもそんなに楽に感じません。
まぁ、それでも風が気持ちいいです。

スロベニアチームの宿に戻ると、夕食を食っていけ!ということで大量のトマトパスタをいただきました。

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だいぶリフレッシュ。
さて、後半戦です。

posted by Yoshiki at 13:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月09日

タスク5 先読みの難しい気象変化

朝、起きると、外は霧の中。

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しかし、H.Q.に到着するころには雲一つないほどに晴れ渡っていました。

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この移り変わりがまた天候の読みを迷わせる。
ルーチンのようにT.O.へ上がり、離陸の準備をする。

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ここ2タスクはストップだったり、気温減立の急激な安定だったり、この地の天候の変化に対応できていない。
そもそも気象予報と全く違ったりするからたちが悪い。

この日、組まれたタスクは72q。
山の天候悪化を懸念したのか、確実な成立のタスクを組もうとしたのかが伺えるような山の際と
沖を使ったタスク。
この一週間いたエリアだけにイメージはできる内容。

土曜日のT.O.はいつもと空気が違い、見物に来ている地元の人も多かった。

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見物客を来させるという配慮は日本の大会にはないけれど、こういうことが、
地元の協力を得られることに繋がっているのだと感じます。

さて、離陸時間にはまだコンディションは弱いものの、何とか上昇ができそうなので、
早めに離陸。

上手いこと上昇をつかみ、それに乗り始めるとT.O.上空で1800m。
昨日よりもいい上がり。
スタート地点になる裏の山まで今日も移動

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この時点では問題ない気象条件。
この後も裏山の岩壁の上に広がる草原のような山の上で高度制限(2890m)に近い2700mを超える。
これはここにきてから最高の高度。

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これだけ活発にサーマルが出ているのならば、この日のレース展開は、スピードレースになるだろうか
そんな考えで飛んでいた。

しかし、気がかりなことがなかったわけでもない。
スタート前30分ことに裏山にとりついた後発組のグループの数十機がある一定の高度より上に
上がってこれないでいた。

明確に高いグループと低いグループに完全に分かれている。
下は極端にそして急激に安定した気温減立になっていってしまっているらしい。

そしてスタート。

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雲の高さから一気にスタート地点へ。
スタートのラインを超えて最初のターンポイントはそのまま走る。
気持ちアクセルは緩めた速度で高度ロスを警戒していく。

集団は一気に進む。高度も十分あるので最初のターンポイントであるT.O.の先へは問題なく行ける。
T.O.の上空でサーマルを取り、上げなおしてから先に進めばいい。
そう考えていたのに、その山には上昇音が鳴る気配もない。

そのままターンポイントを超え今度は山沿いを東へ。
昨日とは違って十分に太陽の光が当たる斜面が続くレグ。

しかし、進めど進めど、上昇音がならない。

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スピードは緩め、上昇がありそうな山沿いを際まで進むが逆に高度をロスしてしまう始末。
危険を知らせる自分の中の警報。少しでも上昇の気配があれば、とにかくそこで苦しくても様子を見ようと思うが、
この高度には何もない。

100mほど高度の高かった後続の数機は、あるかないかの上昇で待つことにしたらしい。
90機近いグライダーはそのまま進まざるを得ない状況。

そしていよいよ高度が苦しい展開。
まさか2000mの高度を使って移動してサーマルがない状況なんて、しかもこの曇っているわけでもないのに。
そんかことをこの時は考える余裕もなく、地上付近でヒットした本当に弱い上昇にしがみつく。
それに間に合わなかった80機以上はその時に地上の人へ。

そこからこのサーマルに残った20機程が永遠と上がるのでも下がるのでもないサーマルにしがみつき、
永遠と旋回を繰り返す。

高い山の上には後方からとどまって高度を上げたのであろうグライダーが10機程高い高度を飛んでいく。
山の森林限界まで上昇できれば、何とかなりそう。

そう思ってそのタイミングを狙う。

動いたのはそうして30分以上いたころ。
ようやく高度が900mほどまでリカバリーして、一機が山の西側へ。
それが少しづつ上がるのを見計らって私と数機も同じくその下へ。
しかし、残りは東へと向かう。

ここが分かれ道。

私のいった方向は先に上げたグライダーの上昇はすでになく。
なし崩し的に沖へと出ざるを得ない状況。

また弱いサーマルに乗り継ぐが、もうそれも時間切れ。
少しずつ高度のとれる沖へ沖へと進む。
東へといった集団はその先の山で上がるとも上がらないともいえるサーマルを捕まえ、
最終的にはそのまま森林限界を超える高度になり、先に進むことができた。

私はといえば、先にある町に行くのか、林と小さな町の境の地形を沿って飛ぶのか
を迷い、後者を選ぶ。そこには上山選手も。

町に行った選手はここでサーマルをヒットして何とか上昇。
だが、私のとった判断は間違っていたようで。最後に弱い上昇にしがみつくも。
降りてしまったのです。

結局この日、ここを超えられた人はあと20q進むことができていた。
そしてその中の6人がゴールをした。

全く、すっきりしないレース。
スカッと飛びたい。

明日はレストデイ。気分を入れ替えよう。
posted by Yoshiki at 17:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 競技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月08日

大会4日目、またしても・・・・

「飛ぶこと」を中心に考える毎日。
それはパイロットにとっては幸せなことですが、
やっぱり競技に出ている以上、その成績というものを気にしないようにしていても気になるものです。
それはそうと、競技自体を楽しみ始めていますが。

全日のタスクは途中でストップしたものの、悪くないフライトだったと解析します。
あの後先に進んだ場合、勝負所を十分に残せていたので。
昨日の山間の急激な天候の変化は、地元の気象予報士も予想外だったとミーティングで話していました。

さて、気を取り戻して、この日。
全日よりも安定しているものの、それでも気温減立が悪くないので、上昇は1500〜2000m、
上空の風は弱い、というここにきて同じような気象ブリーフィング。

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タスクは80q。
スタートは全日と同じ裏手の山。スタート場所に行くのに30分以上かかる。
そこから南西へ15qの往復、その後東のフェルトレの先の平野のパイロンを取り、
ゴールへ向かうという内容。

今日も数カ所、どのようなコース取りをとればいいのか複数の飛び方が考えられる。
タスクコミッティーは選手に飛び方を考えさせるタスクを組むのが好きな様子。

この日は全日と違って、湿り気が多く、雲の発達が低い高度で起こっている。
スタート時間にあまり余裕がないので、我々は早めのテイクオフをしたが、
全日と同じで高度を上げるのに時間がかかり、高度を上げるとすぐに雲に行き当たる。

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基本的にパラグライダーは雲の中を飛ぶことは禁止。
大会のルールでも大きなペナルティー、場合によってはその日は失格となる。
しかし、雲は上昇によってできたもの。よって雲の近くは上昇するのである。

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雲の中にはいらないように高度を上げていく。
雲のわきでさらに高度を稼ぎ、下から湧いてくる新しい雲に巻き込まれないように
雲の間を抜けていく。

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そうしていると自分の影が雲に映り、その周りを虹が囲む「ブロッケン現象」というものがみれたりする。

高度は稼げたので最初に上昇した組は裏山へ。
この時はせいぜい20機ほどのものなので、裏手にそびえる2000m級の山でも、上昇を楽しんで
スタート時間を待つことにしていたのだが・・・・・

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スタート前15分になると、150機のグライダーが、また狭い空域にサーマルに群がる展開。
毎日毎日、このスタート前の混雑が、一番危険を感じるので、一瞬も気を許すことができない。
斜面と雲に近づいて高度を維持し、他機にぶつからないようにタイミングを計って旋回。

無題.png

それでも次から次へとグライダーが近づく。
そうこうしていると、その斜面に降りてしまっているのが見える。
呆然と空を見上げるパイロット。
きっと旋回したいのに他機に邪魔をされて降りるしかなくなったのだと思える。

そんな過密状態。

スタートから一気にそのストレスから解放されたように全員が同じ方向へと進む

無2.png

T.O.方面にもどり、再び高度を上げ、そして西へ
南斜面が西へと続く山に張り付いて最初のターンポイントへ向かうが、
上空は雲が発達しすぎて影になり、サーマルらしい上昇がない。

150機がれつになって尾根を進む。

私は20番手程を悪くない高度で進む。
ただ、気がかりなのはサーマルがないこと。

若干スピード緩めて高度を落とさないように進むも、ターンポイントまでは4q。
この間には日が出てきて上昇の場所も周期的に出てくるのではないかと思い進むが、
ターンポイントまで状況が変わらない。
折り返してきた道を戻るが、状況に変化はない。確実に高度が下がってきている。
同じようにトップグループで先を行くパイロット達は常連のトップ選手たちが固めている、
それを見ながら飛べる位置にいるので、少しでもサーマルを見つければ飛びつけるように
位置取りをしているのに・・・・ない。

振り返ると、ターンポイント付近で、弱い上昇を何とか捕まえた人たちもいる。
これは、スロベニア、フランスの選手たちだと後で知る。

こうなったら進めるとこまで進んで上昇を捕まえるしかない。
集団で飛んでいれば、誰かが捕まえる可能性が高い。
そう思って日のあるところを目指して進むが、

結局、そのまま着陸することに。

この日この先に進めたのは、後ろで上昇していた15機程。
他は全員が私が降りた近辺に着陸。
そして、その後天候の悪化でタスクもストップに。

とどまったほうが良かったのか、その判断は難しい。
結局この日も全体のポイントが低く、挽回に至らなかった。

明日のコンディションい期待です




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2017年07月07日

調子でてきた・・・・・のに???

いろいろと叱咤、激励をいただきました。
そして一番大切な「楽しむこと」を忘れそうだということを気が付きました。
せっかく世界の舞台で戦うのだから、楽しまないとね。
いろいろなメッセージ、ありがとうございます。

さて、流れを変えるために少しの「変化」を出していこうと思い、
この日はスタート前、日本メンバーで、タスクについて話し、どうでもいいことも話し、
コミュニケーションを出しながらもっと気楽に飛ぶことを実践しました。

朝から天気がいいこの日(というか朝はいつも快晴なのですが。)、山にはいつも
かかっている雲もなく、これはいつもよりも高度が取れそう。

ブリーフィングでは、サーマルの高さは1500〜2000mという予想ですが、
組まれたタスクを見る限り、飛んでいく場所はそれ以上の上昇がありそう

task3.png

タスク距離は117q。
離陸してから、山の奥をひたすら西へと向かうようなタスク。
この方向へは初めて飛んでいきます。

最初の30qをどうやって飛んでいくか。
それを飛ぶ前はいろいろな可能性を考えていきます。

この時の予報では乾燥していてブルーサーマルになるということを言っていたのですが・・・・。


いつもよりもスタート時間が短く、11;30には離陸スタート時間、レーススタートは13;00。
しかしT.O.から見る空は晴れているものの、上昇が弱い。
離陸していくウィンドダミー(前走者のようなもの)もなかなか高度があげられない。
しかし、スタート時間までに地図を見る限り、高度を上げ、T.O.からみて裏山へ取りついていないと、
スタートは厳しい展開になる。

少しずつ先に出ていくグライダーが上がり始めるのを確認して私も離陸。
空気が温まりきっていないせいか、とにかく上昇が悪い。

スタート時間まで1時間。
そこで高度を上げるのに30分も時間を使ってしまう。
これは上昇の頭がその高度なのでほかの選手たちも同じ。
ようやく1500mを超え、裏山へ

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そこまで5q程。
そこからまたえっちらおっちら高度を上げ、
気が付けばスタート時間間近。

ポジションを図りつつのスタート。
高度は少し全体から見ると低めのスタートですが、まぁ、大丈夫。

今回は高い山を伝っていきますが、尾根が続いているわけではなく、
とにかく高い山と大きな谷を越えていきます。

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山を一つ越えると、なだらかな斜面の山にとりつき、緑の斜面に張り付くように飛んでいきますが、
高度が少しづつ下がる。
この先には尾根。

何とか上昇したいのに、同じように進む選手たちに阻まれ自分のタイミングでターンができない。
仕方ないので、少しづつコースをづらして山から離れて、か細い上昇で一気に強引に小さなターンで上昇。

これで高度を稼ぐことに成功し、トップグループを見ながら飛べる位置。

この日のテーマは、「観察しながら先に行くのを踏みとどまる」

どちらにせよ、最後の平野での勝負まで、しっかりとトップグループを維持していくことが重要。
ということで、いつもよりもアクセルは数センチ踏み込まないように飛んでいきます。

3つ目の大きな谷を渡った先で、一気に高度は2200mを越えますが、雲がしっかり発達してきています。
「どこがブルーサーマルだか・・・・」と思いながら高度をしっかり上げ先に進む。

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ターンポイントのある町の上空をトップグループでなだれ込みながら進みます。
一機、グループより先に低く突っ込むグライダーを見送りながら、
今日は自分はそういった勝負をしないと考えながらも注目。

ターンポイントを折り返して少し上昇の渋い中を進みます。
今来た30qを折り返して戻っていく。

来た道でも行きと帰りでは全く違うエリアを飛ぶようです。
なぜなら時間も違えば風も当然向かい風が追い風になったりするのですから。

来た時にあった上昇はもう別の場所から出る、それなので、来た時の記憶と
今の条件のすり合わせ。

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2000mを越える高度を獲得した3つ目の山に差し掛かるころ、
バチ!バチ!とした音がたまに聞こえます。
「うん??」

と上を見ると、サングラスの視界が急に悪くなります。
雨???

いや、そうであっても問題ない量だ。
そう信じます。
2日間の成績が悪い私は今日の1本が重要。

途中でタスクストップになんかなったら、点数が一気にまた低くなります。
3つ目の尾根で4m/sの強い上昇に当たり、雲のぎりぎりまで高さを稼いで
先に進みます。

断続的に大きな雨粒が当たります。


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そして60qを越え、あとは平野に出ていくだけだとおもいながら、
何とか雨雲から離れたと感じた頃、日本チームの無線からリーダーである岡さんの「タスクはストップだ」
という宣告。

選手たちは一気にコースを変え、ランディングへと向かいます。

予想はしていたけれど。
振り返ると先ほど通過してきた山は既に雨雲がかぶさってフライトができる状態ではない。
後続組は大丈夫かと思いながら着地場所に向かいます。

後続にいた平木選手たちにきくと、このころ、飛んでいる近くで落雷もあったのだとか。

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山から離れると、まだ雨雲は近づいていないので、
しばらく上山選手と昨日飛べなかったゴール地点を見に行きながらこの日のフライトを終えました。

せっかく調子よく飛べていたかと思えば・・・・
ランディングしてから叫びたい衝動に駆られるも、明日明日と言い聞かせ、この日を終えました。


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2017年07月06日

大会2日目

上手くいかないとき、流れを変えるためにどうしたらいいのか。
これはいつもいつもいろいろやってみますが、これだという解決に当たったことはまだありません。
今日のタスクもそうです。こういう日は、文章がなかなか思いつきません。

この日はフェルトレでの大会開催になりました。
天候は徐々に良くなっています。

ただ、わかっていたことですが、フェルトレのエリアは、コンディションがよいと、雲が発達し、どこかで
極端に上昇が悪くなるのです、この日もそうでした。

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レースは90q程のタスク。
谷のエリアを山沿いに西へと進み、そのあとは大きな谷を渡っての対岸のポイントへ、
そこからまた元の山に戻って今度は南下。そして折り返してゴールという
行ったり来たりのレース。

20170705_113716.jpg

いつものように、レース前にはしっかりと頭の中でシミュレーションを行ってから離陸します。

上昇の発達は活発なエリアなのですが、それだけに、湿っている空気がすぐに雲を形成。
なので高度は1600mほどしか取れません

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スタート前、スタートライン(GPSに表示されている)の場所が山の尾根に沿った形で引かれていて、
勿論スタートを有利にするために選手はそこで空中待機になるのですが、雲は低く、上昇もある場所にしかない。
結果150機近いグライダーがひしめき合って飛んでいるので、一瞬も気が抜けません。

スタート後、まずは山の斜面を左にして岩山のギリギリをスピードを上げて進みます。
これは結構リスクのある飛び方ですが、高度を落とさずスピードを上げるのにはもう翼が斜面についてしまう
くらいの場所でアクセルを踏んでいくのがこういう場所でのレースの飛び方。

先頭から7機目程をひたすら西へ。
スタートはいい感じ。

ターンポイント手前、大きな岩山にとりつき、高度を上げようとターン・・・・
しようとすると、後続がどんどんと侵入してきて、旋回ができない。

上手くタイミングを計れないでいると私の上にいたグライダーは上昇をうまく捕まえ高度を一気に上げていく。
焦るもこれは手段を変えようと、さらに先に進むことに。

岩山の熱せられた空気でできた上昇に乗って先頭グループを形成した組は雲下まで上昇してターンポイントに近い
沖へ。
私は山側を進みます。

上昇がうまく取れないまま少し距離的には損をしてターンポイントを取りますが、
そこの山では強い上昇に当たる。

そこで雲まで上げて、ショートカットでトップ集団に追いつ来ます。

2つに分かれているグループ、少し山側で弱い上昇を上げているグループと、沖を先行しようとするグループ。
私はその中間地点。しかも高度は沖のグループよりはやや低く、山のグループよりはやや高い。

沖のグループは次のポイントに向けさらに沖へ。
しかし、あまり上昇はなさそう。

しかし、山側もそれほど上がっているようには見えず。
先に進んだグループの上昇があった場合、レースの展開から大きく遅れるのを恐れて、
沖へと進んだのです。

しかし行けども行けども上昇はなく、全員がどんどん高度をなくす。
そして集団がようやくあてたサーマルに私も到達しますが、既に地上から200mほど。
上昇の尻尾。
必死で弱い上昇に食いつきますが、なかなか上がらない。

ついにはそこで力尽き降りてしまいました。
その組も数人が同じように降りてしまいながらも、それより少しだけ高い人たちは、ゆっくりゆっくりと
上昇。私が見限ってきた山のほうの組が、しっかり高度を高くしてそのグループの上について大きな組になり、
先に進んでいきました。

この組はこの後ゴールまで進んでいったのです。

結果を焦るばかりに前回のセルビアからうまくいっていません。
このままでは日本に帰れない。

ただ、飛ぶしかありません。


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