3日の朝、この日は15時までクルシェボでのフライトは禁止。
理由は首相が来ているから(ヘリコプターで)ということだった。
しかし、前日の夜にIGORから彼のツアーでクルシェボから谷を挟んだ対岸の山に飛びに行くから
一緒に行くなら連れていくという連絡が来ていたので、ありがたく連れて行ってもらうことに。
彼のスクール生、ツアーで来ているお客さんと共に車に乗り込み小一時間の移動。
そこは大会のターンポイントにもなっている場所。
この日は西風。(ここのエリアは北風が一番条件がいいらしい)
雲もできていて、なかなかよさそうなコンディション。クルシェボとは対岸の山をずっと飛べそうだ。
Igorと話していて、この日は30キロほど南下して15q程の谷を渡り、対岸、クルシェボ側の山を
北上していくことに。
大会のウェイポイント地図を見てもこれでだいぶ場所を見れるはず。
残念ながら、大会に出場するレベルのパイロットがいなかったので、一足先に離陸して、
エリアを見ながらゆっくりペースでフライト。
このエリアは広い平野を2000m以下の山がぐるっと取り囲んでいるエリア。
囲んでいるといっても100q範囲の話なので、とにかく広い。
そして乾燥しているので、サーマルに事欠かない。
飛んでいても、山側を飛ぶよりも山から離れて平野を飛んでいるのが効率よく感じる。
サーマルは2m/sから3m/s。
強くもなく、程よい上昇。
高度も2000m。
30qの南下は難しくもなく、快適に飛行。
GPSを見ながら、ターンポイントも確認。
練習日は平野部分をいたったり山に行ったりをしてみないとだな。
と考えながら滑空していく。
正面にツボをひっくり返したような巨大な建造物。
火力発電所のようだ。
この手前を高度を上げずに平野にでて、対岸へと向かう。
ちなみにこの日はIgor達はツアーとかスクールなので迎えはない。
ま、道沿いに降りればヒッチハイクでもタクシーを拾うなり、帰れると考えて
とにかく広く飛ぼうと足を延ばしていく
空には時折コウノトリが編隊を組んで飛んでいく。
一度サーマルに乗る彼らと一緒に飛ばしてもらったけれど、2mはある大きな翼を大きく広げて
旋回していくその姿は迫力もあり、優雅でもあった。
その姿は感動
そのまままたゆっくり今度は北上。
西の山はリーサイドということもあり、低い高度で少し苦労したけれど、
上がり始めるとこちらの山のほうが上昇が強く、2500mを越えての上昇。
少し薄着で飛んでいたので、少し肌寒い。
本番ではもう少し着込む必要があるな。
時間は3時になっていたので、もうクルシェボでも問題ない。
なので、クルシェボに近づくと、とにかく上昇が凄そうな雲があり、近くに降りるとこも
ほとんどないとこに無理して降りることもない。
そう考えて麓の街に下ろそうとしているが、なんせ熱がたまっていて
高度が落ちない。
何とか高度を下ろしていると、風を切る爆音。
まずい!!ヘリコプターだ。
とにかく場所を確認しようと周りを見ても見つからない。
でも音はもうすぐ近く。
どこだ!!!!!
そうみてふと地面を見ると
対地10m以下の場所をものすごい勢いで飛んでいくヘリコプター。
どうやら首相は道行く車たちにパフォーマンスでもするように飛び去って行った。
うーん。日本だと絶対にありえないな。
そうして無事にランディング。
スーパーの近くに降りて熱い熱い地上で一杯やって、そのあと通ったセルビアチームの車に拾われ帰還。
翌日は風が強く、MTBで山々を走ってのトレーニング後、日本人が少しずつ来たので合流。
そしてさらに翌日の今日はこれからチームでトレーニングフライトです。
posted by Yoshiki at 16:05|
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